ライアン・ガルシアが再びスポットライトを浴びるのは、久しぶりのことだ。
デヴィン・ヘイニーに勝利した後のドーピング検査で陽性反応が出たことにより、試合後の出場停止処分をしぶしぶ受け入れたガルシア(24勝1敗20KO)だが、自身の潔白は今も主張し続けている。とはいえ、この一件はすでに彼のキャリアの過去の出来事となりつつある。
今の焦点は、ロランド “ローリー”・ロメロとの一戦に絞られている。
ガルシアとロメロは、金曜日にニューヨークで正式に拳を交える。そして、ガルシアはこれまでになく自信に満ちている。長年彼をプロモートしてきたオスカー・デ・ラ・ホーヤも同様だ。
通常であれば、ファイターとそのプロモーターはまず目前の試合に集中し、その結果を受けてから次の展開を考えるものだ。しかし今回に限っては、二人ともすでにその先に待つものを見据えている。
「もしライアンが勝って、デヴィンも勝てば、パート2が実現するだろう」とオスカー・デ・ラ・ホーヤはFightHype.comに語った。
ガルシアにとって、ヘイニーとの再戦は最も高額な報酬が期待できる選択肢かもしれない。だが、それが唯一というわけではない。26歳の彼は、SNSなどを通じて圧倒的なファン層を築き上げてきた。オスカー・デ・ラ・ホーヤによれば、ガルシアには多くの選択肢があるという。
言動が不安定で予測不能なところはあるものの、ガルシアはウェルター級に落ち着く可能性が高い。とはいえ、彼の身体は日々筋肉を増やし、着実に成長を続けているように見える。
デ・ラ・ホーヤは、ガルシアを特定の階級に縛るつもりはないという。もしガルシアが147ポンド級(ウェルター級)にとどまるなら、デヴィン・ヘイニーやジャロン・エニスとの対戦が将来的な候補となる。一方で、154ポンド級(スーパーウェルター級)へ階級を上げる可能性もあり、その場合に備えて、デ・ラ・ホーヤは“次なる相手”として完璧なファイターを用意している。
「ライアン・ガルシアは、147ポンド級でも154ポンド級でも、誰とでも戦える位置にいる」とデ・ラ・ホーヤは言い加えた。「望めば、ヴァージル・オルティスとだって対戦できるさ。」