ライアン・ガルシアは、5月2日に行われる各自の試合でデビン・ヘイニーとともに任務を果たした上で、年内に予定されている注目の再戦に向けて準備を進める構えだ。
ガルシア(24勝1敗、20KO)は、ニューヨーク・タイムズスクエアで開催される
DAZNペイ・パー・ビューのザ・リング主催興行で、ロランド・ロメロ(16勝2敗、13KO)とのメインイベントに登場。一方のヘイニー(30勝無敗、15KO)は、共催カードでホセ・ラミレス(29勝2敗、18KO)と拳を交える。
ガルシアは強打者ロメロを決して軽視していないと語るが、それでも因縁深い宿敵の存在が頭をよぎるのは避けられない。
「デビン・ヘイニーとの再戦では、証明しなきゃいけないことが山ほどある。俺にはそれが必要なんだ」と、サンディエゴのBXNGクラブでのメディア向けワークアウト中にガルシアは語った。「あいつとは個人的な遺恨がある。でもそれに飲み込まれるつもりはない。とはいえ、余計に気合いが入るのも事実で、なおさら叩きのめしたくなる。その上で、ケリをつけて前に進みたいんだ。」
ガルシアは過去12ヶ月間、禁止薬物オスタリンの陽性反応により1年間の出場停止処分を受け、リングから遠ざかっていた。ヘイニー戦での3度のダウンを奪った末の判定勝利も、その後ノーコンテストに変更され、栄光に陰が差した。
「ステロイドなんか使ってないって、自分では分かっていたからこそ、精神的にかなり堪えた」とガルシアは語る。「乗り越えるのは簡単じゃなかった。でも気持ちを立て直して、こうしてチャンスをもらえた。今こそ俺が戻って、みんなに『俺はちゃんと闘える』って証明する番だ。」
今回の試合に向けて、ガルシアは再びデリック・ジェームズ・トレーナーとタッグを組み、さらにマニー・パッキャオの長年のストレングス&コンディショニング・コーチであるジャスティン・フォーチュンもチームに加えた。
また、ガルシア対ロメロの勝者には、WBAウェルター級セカンダリータイトルも懸かっている。
「俺が重視してるのは、対戦相手の質、パフォーマンス、見た目、そして稼ぎ――それらがボクサーとしての価値を決めるんだ」とガルシアは語った。「でも、心の奥底では、やっぱりチャンピオンになりたいという思いが消えない。」
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任ライター。X(旧Twitter)およびInstagram:@ManoukAkopyan をフォロー。