ここ数年、日本のボクシング界はブームを迎えており、その勢いは衰える気配を見せない。
12月27日にはサウジアラビア・リヤドで再び
ビッグイベントが予定されており、スーパーバンタム級王者・
井上尚弥がアラン・ピカソを相手にタイトル防衛戦を行い、
中谷潤人は初めて122ポンドに階級を上げて無敗のセバスチャン・ヘルナンデスと対戦する。
バンタム級でザ・リング誌、IBF、WBCの王座を保持していた中谷は、118ポンドでの4団体統一を断念し、さらに大きなチャンスに狙いを定めることになった。
「潤人が階級を上げたのは、戦いたいからだ。統一できなかったことに失望なんてない。統一戦を実現するのは簡単じゃないし、時間をかけすぎるんだ」――中谷潤人のトレーナー、ルディ・ヘルナンデスは
ザ・リングにそう語る。
さらにヘルナンデスは、井上尚弥(31勝0敗27KO)と中谷潤人(31勝0敗24KO)が同じ興行に出場することで、将来のスーパー対決への“仕込み”になると見ている。
「同じ興行で戦うことは、二人の対戦への興味をさらに高めるだろう。ファンが両方を見られるのはいいことだし、盛り上がりに火をつける」
「二人が試合をすれば、もっと多くの人が見たいと思うようになるはずだ。彼らは必ずパフォーマンスを発揮して、さらにファンを呼び込む」
ヘルナンデスによれば、どちらも決して楽な相手ではない。しかし、それこそが本来あるべき姿だと彼は考えている。
「二人ともタフな試合になる。井上が(ピカソ戦に)勝つことを願って応援するよ。この競技には階層があって、井上と潤人は何度もその実力を証明してきた。たとえ倒されても、疑問には答えてきた。倒れても立ち上がるんだ」――ヘルナンデスは語る。
「(中谷 vs. ヘルナンデス戦は)本当に厳しい試合になるだろう。相手は潤人の立場を狙っている選手だ。名前は重要だ。井上や潤人を倒せば、その時点で自分の名前を築いたことになる。我々はこの試合を決して軽く見ていない」
井上と中谷が次戦をクリアすれば、両者の激突への道は続く。
「もし二人が12月に勝てば、5月に東京ドームで対戦することを楽しみにできると思う。それはボクシングを知り、見ているすべての人にとって非常に興味深い試合になる」
「日本ボクシング史上最も重要な一戦。そして日本人同士で初めて、パウンド・フォー・パウンド世界トップ10同士が拳を交える試合になる。もし実現すれば、日本中が注目することになるだろう」
質問やコメントは [elraincoat@live.co.uk](mailto:elraincoat@live.co.uk) のアンソン宛てに送る。Xでは @AnsonWainwr1ght をフォローする。