ロビン・サファーは土曜夜のクルーザー級戦に臨むにあたり、統一王者ジャイ・オペタイアやヒルベルト・ラミレスが存在するものの、この階級には際立った主役が不在だと主張していた。
サファー(18勝0敗、13KO)は、ゴールデンボーイ・プロモーションズとの契約を締結し、前戦ではセルゲイ・コバレフを圧倒したばかり。その勢いのまま、メキシコ・カンクンで行われた試合でロベルト・シルバ(13勝4敗、7KO)に対し、第5ラウンドTKOで勝利を収め、「注目すべき有力候補」として名乗りを上げた。
試合は第5ラウンド2分55秒、サファーの連打を止めるべく、レフェリーのハビエル・エスピノサが割って入ったことで終了。最後に決まったアッパーカットで、シルバはロープにもたれかかるように崩れ落ちた。
ラスベガスを拠点とする32歳のスウェーデン系クルド人ファイターであるサファーは、5月以来の試合だったこともあり、ラウンドを重ねる意図で慎重かつ計算された戦い方をしていたと、試合中に陣営が明かしていた。
第3ラウンドにはシルバの顔から出血が見られ、左目の腫れも進行。サファーはまだギアを上げていない印象だった。
しかし第5ラウンドのラスト数秒、サファーは一気にペースを上げ、試合を後半に持ち込ませない形でストップ勝利をもぎ取った。
この試合でサファーは140発中51発をヒットさせ、対するシルバは99発中わずか15発しか当てられなかった。
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』のリードライターである。X(旧Twitter)およびInstagramでは @ManoukAkopyan で連絡を取ることができる。