日本・岡山から五千五百マイル以上離れた地で、二人のアスリートがそれぞれの競技でトップクラスの存在として地位を固めている。
ロサンゼルス・ドジャースの投手、山本由伸は、トロント・ブルージェイズとのワールドシリーズで四試合中三試合の勝ち投手となり、チームの二連覇に大きく貢献し、自身もワールドシリーズMVPを獲得した。そのドジャースタジアムから二十マイルほど離れた地で、
ザ・リングおよびWBO女子スーパーフライ級王者の
比留田瑞希は、自らの道を切り拓き続けようとしている。
比留田は、カリフォルニア州ロングビーチのサンダー・スタジオで土曜日に行われる
UFC Fight Pass配信の試合で、グロリア・ガジャルドを相手に王座防衛に挑む。山本由伸、ドジャースのスーパースター大谷翔平、そして右腕の佐々木朗希が日本を代表する活躍を見せる中、比留田はただ彼らに憧れるだけでは満足しない。
「彼らを尊敬していますが、尊敬しているだけではだめなんです」と比留田は通訳を通して ザ・リング に語った。「私も彼らのようにならなければならない。彼らは“私たちもあの舞台へ行ける”と示してくれました。」
比留田(9勝0敗2KO)は、土曜の試合では山本のユニフォームを着用する予定だと語った。
二十九歳の比留田は、二〇二二年にプロ四戦目でWBO王座を獲得し、今回が六度目の防衛戦となる。
最近、ザ・リング王座の認定も受けた。メキシコ・ゲレロ州アカプルコ出身のガジャルド(16勝3敗3分7KO)は、比留田にとって今年四度目の防衛戦の相手となる。
マニー・ロブレスの指導を受ける比留田は、二〇二五年に米国デビューを果たし、直近三試合はいずれもアメリカで行われている。身長五フィート四インチのサウスポーは、八月十五日にカリフォルニア州サンタ・イネスで行われた無敗のナオミ・カルデナス・ゴメス(9勝1敗2KO)戦で、判定3-0の勝利を収めたばかりだ。
比留田の初期六試合はすべて日本で行われた。
日本とアメリカの違いについて、比留田はこう語った。「ここアメリカの人たちのほうが、日本の人たちよりボクシングが好きだと思います。ボクサーへの敬意も深いし、ボクシングそのものを楽しんでいます。」