しかし、スブリエル・マティアスを破ってWBCジュニアウェルター級王座を獲得したことで、
スミスは王者となると同時に、新たな“標的”にもなった。
ニューヨーク州ブルックリンでの勝利直後、プロモーターのエディ・ハーンは、スミスが次に対戦し得る複数の名前を挙げた。
その中には、IBFスーパーライト級王者リチャードソン・ヒッチンズの名も含まれていた。
ハーンの立場からすれば、王座統一戦は理にかなっている。しかし、いかに鮮烈な勝利を収め、新たなベルトを肩に掛けていようとも、スミスはヒッチンズ(20戦全勝、8KO)の視界には入っていない。
「デビン・ヘイニー、俺はお前と戦いたい」とヒッチンズは
X に投稿した。「ダルトン・スミスなんてどうでもいい」
ヒッチンズにとって、対戦相手探しはここしばらく容易ではなかった。28歳のヒッチンズは、1月31日に行われる『The Ring 6』への出場が目前に迫っていたが、対戦予定だった
ジャメイン・オルティスがキーショーン・デービスと戦うことになり、その枠を失った。
もっとも、現在ではオスカー・ドゥアルテとの対戦が有力視されている。
それでも、どのような名前が提示されようと、ヒッチンズの狙いは変わらない。彼が本当に望んでいるのは、WBOウェルター級王者
デビン・ヘイニーとの対戦である。
ヘイニーは『The Ring』誌のパウンド・フォー・パウンドランキング9位に位置し、昨年11月、サウジアラビア・リヤドで開催された『The Ring IV:ナイト・オブ・ザ・チャンピオンズ』で
ブライアン・ノーマン・ジュニアを破り、同王座を獲得した。
しかし、ウェルター級転向初戦となる可能性があるヒッチンズとの一戦に、ヘイニーはそれほど乗り気ではないようだ。
「お前は誰彼構わず名前を挙げて、結局誰とも戦わない」と、ヘイニーは
X でヒッチンズに反論した。「俺、キーショーン、テオ、マティアス、ゲイリー・ラッセル、ブライアン・ノーマン、ジャメイン・オルティス、フランク・マーティン……ただの話題作りだろ。現実を見ろ」