3月22日にオーストラリアでジェイク・ウィリーを判定で下し、自らの役割を果たしたジョージ・カンボソス・ジュニア。どうやら、“フェロシャス”が再び世界タイトルに挑む体制が整いつつあるようだ。
マッチルーム・ボクシング代表のエディ・ハーンは、『リング・マガジン』に対し、カンボソスがIBF世界ジュニアウェルター級王者リチャードソン・ヒッチンズに挑戦する方向で話が進んでおり、試合日は6月21日、場所はニューヨークで検討中と明かした。
「日程は6月21日で決まりそうだ。そこは動かさないつもりだ」と、ハーンはシドニーでのカンボソスの勝利後に語った。
「リチャードソン・ヒッチンズはその日に試合をする。相手がカンボソスか、別の誰かかはまだ分からないがね。カンボソスのカット(顔の傷)はそれほどひどくない。回復には4~5週間かかるだろうが、状態が整えばスパーリングも再開できる。その日程に間に合うはずだし、俺は彼がやれると信じているよ。」
「これは素晴らしい試合になる。ジョージは常にアクション満載のファイターで、135ポンドではすべてのベルトを手にした男だ。彼とヒッチンズはSNSでもバチバチにやり合ってるし、試合までのビルドアップも盛り上がること間違いなし。最高のカードになると思うよ」とハーンは語った。
リチャードソン・ヒッチンズも日曜にSNSを更新し、プロモーションにさらに火をつけた。
「初防衛戦、しかもカンボゾとのホームカミング戦だ。俺は遊びに行くわけじゃない。NYCのあの夜は映画みたいになるぞ。やってやろうぜ!」とヒッチンズは意気込みを語った。
ヒッチンズ(19勝0敗〔7KO〕)は、昨年12月にリアム・パロを判定で下し、現在保持しているIBFジュニアウェルター級王座を獲得している。
カンボソス(22勝3敗〔10KO〕)は、2021年にテオフィモ・ロペス・ジュニアを番狂わせで破って以来、直近5試合で2勝3敗とやや苦戦している。
2022年にはデビン・ヘイニーに2度連続でユナニマス・ディシジョンで敗れ、さらに今年5月にはライト級タイトル戦でワシル・ロマチェンコにノックアウト負けを喫している。ウィリー戦は、そのロマチェンコ戦以来の再起戦だった。
Manouk Akopyanは、『ザ・リング・マガジン』のリードライター。X(旧Twitter)およびInstagramでは @ManoukAkopyan にて連絡可能。