リチャードソン・ヒッチンズとジョージ・カンボソスは、現在、最終的な調整を行っている段階だ。
彼らの対戦は、数週間以内、もしくは数日以内に正式発表されると広く見られている。試合は、おそらくヒッチンズの地元であるニューヨーク市で行われる見込みだ。
少なくとも実績の上では、おしゃべり好きなオーストラリア人のカンボソスは、ヒッチンズがこれまで対戦してきた中で最も実績のある相手になるだろう。しかし、ヒッチンズにとっては、それが“本当の試合”になるとは思っていない。カンボソスが少しでも競争力があると示唆されること自体が、現IBF世界スーパーライト級王者であるヒッチンズを苛立たせる。
SNS上では声が大きい31歳のカンボソスだが、リングの中では? ヒッチンズは「楽勝になる」と見ている。
「ジョージ・カンボソスをぶっ倒すつもりだ」と、リチャードソン・ヒッチンズはBoxing Socialとの一対一のインタビューで語った。「あいつはC級、D級のファイターだ。俺はA+++級のファイターなんだ。ジョージ・カンボソスを完膚なきまでに叩きのめす。」
ヒッチンズ(19勝0敗、7KO)の言葉は、現時点ではあくまで証明されていない憶測に過ぎない。しかし、カンボソスがトップレベルの勝利を収めてからは、しばらく時間が経っている。
彼が名を上げたのは、2021年にテオフィモ・ロペスを破った試合によるものだった。だが、それ以降は、デビン・ヘイニーやワシル・ロマチェンコといったトップ中のトップに圧倒されてきた。その敗北はさておき、直近では、3月22日にジェイク・ウィリーに勝利し、再起のきっかけをつかんだ。
一方でヒッチンズは、連打で相手をなぎ倒すタイプではなく、ワンパンチで倒すような破壊力もこれまで見せてはいない。それでも彼は、カンボソスに対して次々と挑発的な言葉を浴びせ続けている。
すべてが終わる頃には、27歳の新王者ヒッチンズは100%の確信を持っている。カンボソス(22勝3敗、10KO)には、自分から受ける一方的な打撃を防ぐ手立てなど一切ないと。
「この試合はひどいことになるよ」と、ヒッチンズは笑顔を浮かべながら続けた。「言っておくけど、本当にひどいことになる。」