IBFは、もう少し辛抱強く対応する姿勢を示す。
当初、
リチャード・トーレスと
フランク・サンチェスには、IBFが指令する最終挑戦者決定戦について合意に達する期限として12月17日が設定されていた。しかし、ザ・リング誌によると、双方には期限延長が認められたという。
両陣営は1月6日までに交渉をまとめる猶予を与えられる。期限までに合意に至らない場合、パースビッドが実施される。
サンチェス(25勝1敗、18KO)は、昨年5月に
アギト・カバイエルに喫した敗戦が、単なる不調の一夜に過ぎなかったことを証明したいと考える。サンチェスはその試合で2度のダウンを奪われ、7回TKO負けを喫する。
通常は滑らかなボクシングを見せるキューバ人のサンチェスは、IBFで3位にランクされる。2月にはラモン・オリバス・エチェベリアを3回TKOで下し、立て直しに成功する。
ここ数カ月で、モーゼス・イタウマ、エフェ・アジャグバ、フィリップ・フルゴビッチはいずれも、さまざまな理由からサンチェスとの対戦オファーを断る。
一方、トーレス(14勝無敗、12KO)は勢いに乗る。2020年東京五輪銀メダリストのトーレスは、IBFで4位にランクされる26歳で、これまで敗戦の気配すら見せていない。今年はトマス・サレク、グイド・ヴィアネッロを相手に連勝を収める。