当時無敗だった
リース・エドワーズが、元の対戦相手がドーピング検査に失格したため、試合週に急きょ呼ばれてピーター・マクグレイルと対戦してから半年が経った。
デニス・マッキャンが対戦のわずか8日前に未特定の禁止薬物検査で陽性反応を示したとの報が伝わると、マクグレイルはオレクサンドル・ウシクとタイソン・フューリーの再戦のアンダーカードに出場できないかもしれないと見られた。
しかし、14戦無敗のエドワーズが代役として立ち上がり、試合を成立させると同時に自身の知名度を高めるチャンスを得た。その夜のエドワーズは良いボクシングを見せたものの、3人のジャッジ全員が僅差でマクグレイルを支持し、キャリア初黒星を喫した。
半年が経ち、エドワーズはリングに戻るが、今回は逆の立場に立たされる。今週土曜の
バーンズリーFCオークウェル・スタジアムでのアンダーカードの一環として、彼と対戦するために急きょ代役が投入された。
複数の選手との交渉の末、エドワーズは元英国タイトル挑戦者ライアン・ウッドストックと対戦することが合意されたが、しかし、レスター出身の彼が足首の怪我を負ったことを明かし、状況は一変した。
その後、常にタフな元ヨーロッパバンタム級王者トーマス・エソンバがこの試合のために起用されたことが正式に発表された。これにより、エドワーズは体格的に小柄なサウスポーと対戦することになり、戦略の大幅な変更を迫られるが、ウェールズ出身のエドワーズは適応する十分な時間があると自信を見せている。
「対戦相手については色々な話があった」とエドワーズは
「ザ・リング・マガジン」に語った。「結局、いつか戦うと思っていた相手が4人か5人はいたけど、最終的にトーマス・エソンバになった。」
「彼が決まったのは試合の約2週間前だった。ライアン・ウッドストックとはまったく異なるタイプのファイターだから、理想的とは言えないけど、これがボクシングで起こることだ。だからチャンスを両手で掴み、できる限り適応するしかない。自分の前に立つ相手とだけ戦うんだ。」
マクグレイル戦に急遽出場することになった、ウェールズ・ペニグレイグ出身の25歳エドワーズは、試合週にバーンズリーに到着する際のエソンバの心境をよく理解している。
「彼はプレッシャーも期待もなく、ただリングに上がるだけだ」とエドワーズは付け加えた。「失うものは何もなく、得るものだけだから、それが彼の最高のパフォーマンスを引き出すと思う。俺はそれに対処するのを楽しみにしている。」
「最初の2ラウンドは彼の頭を徹底的に攻めて、そこからペースを上げて圧倒するつもりだ。倒せるかどうかは時間が教えてくれるだろうが、自信はある。」
マクグレイルに僅差で敗れ、その後6カ月間の試合間隔を経て、エドワーズが最後に勝利を収めたのは昨年5月のトーマス・パトリック・ウォードに対する見事な判定勝ちから、すでに1年以上が経過している。
しかし、「ライス・ライトニング」ことエドワーズは、エソンバに勝利することで2025年末までに英国フェザー級王者ザック・ミラーへの挑戦権を掴めると希望を抱いている。
彼はこう語った。「自分の夢はずっとイギリス王座を獲ることだった。プロになったばかりの頃から、あのベルトを手に入れることをいつも考えていた。」
「今やチャンピオンは手の届くところにいる。だから次の試合が計画通りに進めば、ぜひ実現したい。できれば今年中に手に入れたいと思っている。」
「試合はどんどん大きくなっている。ウォード戦、マクグレイル戦、そして今回の試合と、まるで雪だるま式に勢いが増している。この流れをイギリス王座挑戦に繋げたいんだ。」