3月、
レネ・サンティアゴは母国プエルトリコのウマカオから日本・東京へ渡り、
岩田翔吉の持つWBO世界ジュニアフライ級王座に挑戦した。
当時サンティアゴは1/10(オッズ-1000)の圧倒的不利な立場にあり、日本人王者の“楽な初防衛戦”と見られていた。しかし33歳のサンティアゴはキャリア最高のパフォーマンスを見せ、
12回戦の判定で岩田からベルトを奪い取った。当初は凱旋防衛戦を望んでいたが、時間が経っても具体的な計画がまとまらず、現在は統一戦への直行を視野に入れている。
「自分が求めているのは王者たち、ビッグネーム、そしてベストの相手だ」とサンティアゴは『
ザ・リング』に語った。「時間を無駄にしたくない。この階級で最も盤石なチャンピオンであることを証明したい。」
「このスポーツで“偉大さ”は待ってくれない。任意防衛を選べば楽で安全だが、俺はそれを望まない。歴史を作りたいんだ。いまがボクサーとして最高の時期だからこそ、この瞬間を生かして“今”強敵と戦いたい。ボクシングとはレガシーのためにあるもので、俺のレガシーはビッグファイトで築かれる――誰もやりたがらない挑戦や統一戦でこそ、証明されるんだ。」
オールスターズ・ボクシングのフェリックス・サバラは、他の108ポンド王者との統一戦実現に向けて交渉を進めている。
「チームとして、私たちは最初からビッグファイトを狙うと決めており、今まさにその方向で動いている」とプロモーターは語った。「12月に[WBC王者]
カルロス・カニサレスと対戦するオファーを受けていたが、彼はWBC総会で
ノックアウトCPフレッシュマートと戦うことになった。
サンティアゴはIBF王者タ
ノンサック・シムスリ、もしくはWBA王者・
高見恭祐のどちらとでも戦う意思がある。遠征もいとわない。現在あらゆる選択肢を検討しており、近く正式な発表を行う予定だ。」