ラスベガス発――堤麗斗の有望キャリアの鮮烈なスタートは、土曜のアレジアント・スタジアムでさらに加速した。
23歳の日本人スーパーフェザー級ホープは、
カネロ・アルバレス対テレンス・クロフォードのアンダーカードに登場し、6回戦として組まれた試合の初回でハビエル・マルティネスをストップした。戦績を3勝無敗(2KO)と伸ばした堤は、開始2分足らずでマルティネスをダウンさせた。
マルティネス(7勝3敗、4KO)は立ち上がったものの、レフェリーのアレン・ハギンズの指示に十分に反応できず、続行を許されなかった。試合の公式ストップタイムは1ラウンド2分18秒だった。
「しばらく彼を観察していたんだ」――勝利後、堤麗斗は『リング誌』のマックス・ケラーマンにそう語った。
「彼の動きを見極めるのに少し時間がかかった。ボディに打ち込んで、ゆっくりだけど確実に動きを読んだ。そして今日は俺の日だった」
試合は初回の中盤、堤とマルティネスが激しい打ち合いを展開したが、最後は堤のパワーがマルティネスを圧倒した。ボディと顔面へ重いショットを叩き込み、最後は2発の左を顔面に浴びせてマルティネスを豪快に仰向けに倒した。
これで堤は2試合連続のKO勝利。前戦では7月12日、ニューヨーク・クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで、力不足のマイケル・ルイス(2勝8敗1分)を2回で仕留めていた。
一方、ダラス出身のマルティネスは勝ち越しの戦績こそ持つものの、その相手のレベルは低かった。
Keith Idecは『ザ・リング』のシニアライター兼コラムニスト。Xでは @idecboxing でフォローできる。