リージス・プログレイスは、次戦でイギリスのスター、
アダム・アジムと対戦するという憶測に終止符を打った。「名前だけの『対戦相手』として出るくらいなら、いっそボクシングを辞める」と明言した。
アジムと彼のプロモーターであるベン・シャロームは先月、次戦の対戦相手を検討し始めた段階で、リージス・プログレイス(29勝3敗、24KO)をリストの最上位に挙げていた。
アジム(13勝無敗、10KO)は、イギリスで最も注目されている有望株の一人であり、直近の試合は2月初旬にロンドンのウェンブリー・アリーナで行われた。元世界王者セルゲイ・リピネッツを9ラウンドで圧倒し、見事な勝利を収めた。
同じくスーパーライト級のイギリス人コンテンダー、ダルトン・スミスとの国内対決も噂されているが、WBCのランキングで1位に位置するスミスは、
7月12日に予定されているThe Ring主催のアルベルト・プエジョ対スブリエル・マティアス戦の勝者とのタイトル挑戦を見据え、静観する構えだと見られている。
IBO王座を保持するアジムは、次戦で大物の名を戦績に加えたいと望んでいるが、その相手にプログレイスが選ばれることはない。プログレイスは昨年10月にジャック・キャテラルに判定で敗れて以来、試合から遠ざかっている。
プログレイスは
『ザ・リング・マガジン』に「何人かがインスタで[アジム戦]についてメッセージを送ってきたけど、俺は『いや、それはやらないよ』って感じだった。今はイギリスに戻りたいとは思わないんだよ、ほんとに。」と語った。
「もしイギリスに戻るとしても、それはビッグファイトのときだと思う。でも、あの試合はビッグファイトじゃない。正直、今はまったく興味がないんだ。」
「絶対にやらないよ。“対戦相手”扱いされるような道を選ぶくらいなら、ボクシングは引退する。俺には無理だ。」
「ボクシングがどういう世界か、どう扱われるかはよく分かってる。もし自分が“対戦相手”として見られていると感じたら、その時点でもう終わりだ。誰かの“かませ犬”になるつもりなんて一切ない。そんなこと、絶対にしない。」
キャテラルに敗れた直後、プログレイスは引退の可能性をほのめかしていた。しかし、その約2か月半後には、2月にオスカー・ドゥアルテとの対戦が予定されていた。
しかし、試合のわずか2週間前、プログレイスは肩の負傷により出場を辞退。だが現在は完全に回復しており、キャリアを続ける意志は固い。今夏の復帰を目指して調整を進めている。
「夏に復帰したいと思ってる」とプログレイスは語った。「6月に試合があるって話を聞いてたけど、それはなくなったみたいで、今は7月か8月になるかもって言われてる。ちょっと先になっちゃうけど、ボクシングってそういうもんだからね。」
「とにかくもう一度リングに戻って、再びチャンピオンになりたいだけなんだ。」
「今はゴールデンボーイと契約しているけど、いいところは試合数をしっかり確保してくれて、アクティブに活動できるところだ。本当はドゥアルテと戦うはずだったけど、ケガをしてしまってね。だから今は、正直言って、あの人たちが俺のことを完全に信頼してるのかどうか分からない。だってメインイベントを任されてたのに、試合の2週間前にキャンセルしてしまったから。」
「これから自分がどうするか、状況を見極めて、次に進む道を見つけないといけない。」
3度目のチャンピオンを目指すという強い意欲を持つ36歳のプログレイスは、140ポンドと147ポンドの階級を見渡し、ジャロン・エニス以外には自分の前に立ちはだかる障害は多くないと語った。
彼は「140ポンド級は全然強い階級だとは思わない。だからこそ、俺は絶対に再びチャンピオンになると思ってるし、実際、再びチャンピオンになる自信がある。特に、これからも続けていけば、健康を保ってケガをしなければ、必ずチャンピオンになるさ。」と語った。
「147ポンド級も強いとは思わない。まあ、ブーツ・エニスを除けばね。今のところ、ブーツはトップにいるし、彼に匹敵する選手は今のところいないと思う。ブーツは今、140ポンドと147ポンドの間で別格のレベルにいる。」