レイモンド・フォードは正式に階級を上げる前から、自分が世界で最高の130ポンドの選手だと信じていた。ここ最近の2連勝によって、その確信はいっそう強まった。
「自分がこの階級で一番強いと思う」とフォードはボクシング・ソーシャルで言う。「この階級で俺に勝てるやつはいないと思う」
フォードはフェザー級で過ごした時間を思い返すのが好きではない。世界タイトルを獲ったことは楽しかったか?もちろんだ。しかし、体重を落とすための過酷な減量は彼のパワーを奪った。本人はあまり認めたがらないが、ニック・ボール戦で勝てなかったのはそのせいだと今でも思っている。
とはいえ、今となっては過去のことだ。階級を上げたことで、フォードはこれまで以上に輝きを見せている。先週末のトーマス・マティス戦での圧勝を見れば、それは明らかだ。
順調に新しい階級に慣れ、誰とでも戦えることを証明したフォード(17勝1敗1分、8KO)は、今後もライバルたちに対して挑発を続けるつもりだ。もし彼を黙らせたいのなら、リングに上がって証明するしかない。
「俺が間違ってるって証明したいなら、それはあいつら次第だ」
これまでは下位の相手を倒すのも楽しかったが、フォードはそろそろ本物の強豪たちと真正面から戦いたいと思っている。オーシャキー・フォスター、ラモント・ローチ、エマヌエル・ナバレッテ――彼らが持っている世界タイトルが、今のフォードが欲しているものだ。だからこそ、次はそのいずれかとの対戦を望んでいる。
フォードは自分でも認めているように、発言が少し大胆で攻撃的になることがある。普段はどう思われようと気にしないタイプだが、今回は少し柔らかく、それでいて毅然とした口調で対戦を呼びかけた。
「俺はただ、最強と戦いたいんだ」とフォードは続ける。「無礼だとは思わないでくれ。俺はただ、最強と戦いたいだけだ。世界タイトルに挑戦するチャンスが欲しいんだ」