プメレレ・カフは、キャリアと王座防衛を前進させる。
残念ながら、次のステップには伝説的な相手は含まれない。
『ザ・リング・マガジン』は、南アフリカのカフ(11勝0敗3分、8KO)がWBOジュニアバンタム級王座の初防衛戦を母国で行うことを確認した。正式な日程や対戦相手は未確定だが、5月下旬の試合が予定されている。
確実なのは、対戦相手が元4階級制覇王者の「チョコラティート」ことローマン・ゴンサレス(52勝4敗、42KO)ではなくなったことだ。以前、『ザ・リング・マガジン』が報じたように、両者はゴンサレスの地元ニカラグア・マナグアでの春開催を目指し、交渉が進んでいた。
合意はまもなく成立すると思われていたが、突如として交渉が決裂し、カフは対戦相手不在の状態となった。
「何らかの理由で、チョコラティートとの試合は実現しなかった」と、カフは自身のSNSで明かした。「我々は今、カフの世界王座初防衛戦を南アフリカで開催する準備を進めている。」
「目標としている試合日は5月末だ。」と締めくくった。
Ringジュニアバンタム級ランキング4位のカフは、昨年10月14日に東京で元4階級制覇王者の田中恒成(20勝2敗、11KO)を破り、WBO王座を獲得した。
皮肉なことに、この結果は当初予定されていた田中対ゴンサレスの対戦計画を崩すものとなった。それにより、ゴンサレスは最後のタイトル挑戦として、カフとの対戦を模索することになった。
カフは田中戦が初の海外試合だった。それまでのキャリアでは南アフリカ国内でのみ戦っており、海外での試合経験はなかった。26歳のサウスポーであるカフは、田中戦の勝利後、続けて2戦連続のアウェー戦を受ける意思があったが、今回の状況を受けてホームでの試合を歓迎することとなった。
『ザ・リング・マガジン』の情報によると、カフが5月の試合に勝利すれば、年内にマナグアでゴンサレスとのタイトル戦が実現する可能性は残されている。現在のところ、帝拳プロモーションズはカフの試合を優先することが最善の策であると判断し、地元のボクシングプロモーター「Boxing5」が主催するイベントに協力する形で関与することに同意している。
ゴンサレスが調整試合を挟むのか、それともカフの試合結果を待つのかは現時点では不明だ。
37歳のゴンサレスは、昨年7月にコロンビアのロベル・バレラ(28勝6敗、18KO)を10回TKOで下し、19か月ぶりの復帰戦を勝利で飾った。ゴンサレスが前回試合を行ったのは、2022年12月にアリゾナ州グレンデールで当時のRING/WBCジュニアバンタム級王者ファン・フランシスコ・エストラーダとのラバーマッチで僅差の判定負けを喫した時以来だった。
バレラ戦は、2015年以来の母国ニカラグアでの試合だった。そして、カフへの挑戦が実現していれば、自身初の地元での世界タイトル戦となるはずだった。
Jake Donovanは『ザ・リング・マガジン』の米国チームの一員である。X(旧Twitter)およびInstagramでJakeをフォローできる。