ロンドンが歴史を刻む――ザ・リングが主催する初のボクシングイベント『FATAL FURY: City of the Wolves』が、マッチルームとBOXXERの協力のもと、4月26日（土）にトッテナム・ホットスパー・スタジアムで開催される。メインイベントは、クリス・ユーバンク・ジュニアとコナー・ベンによる因縁のミドル級決戦。（写真提供：Lawrence Lustig）

この興行は、ザ・リングとSNKゲームズの特別コラボレーションによって実現した。SNKは世界的な人気を誇る格闘ゲーム『餓狼伝説』シリーズの生みの親であり、今回は26年ぶりとなる最新作『FATAL FURY: City of the Wolves』のリリースを記念して、イベント名にもそのタイトルが冠されている。

この2人の英国人ファイターが拳を交えるのは、伝説的な父親同士――クリス・ユーバンク・シニアとナイジェル・ベン――が1990年代に世界ミドル級およびスーパーミドル級のタイトルを懸けて繰り広げた激闘から35年の時を経てのこと。親子二代にわたるこの宿命の対決は、ボクシング史における最も象徴的なライバル関係のひとつとして語り継がれている。

豪華な対戦カードも控えている。ライトヘビー級ではアンソニー・ヤードとリンドン・アーサーが三度目の激突を迎え、元世界王者リアム・スミスは無敗の新鋭アーロン・マッケナとの復帰戦に臨む。さらに元クルーザー級世界王者クリス・ビラム＝スミスがブランドン・グラントンと対戦し、英国クルーザー級王者チーヴォン・クラークは、ロンドンの無敗ライバルであるヴィダル・ライリーを相手にタイトル防衛戦を行う。