無敗のアルゼンチン人スーパーミドル級である
パブロ・コルソが、いよいよビッグステージに足を踏み入れる。土曜日、パヴェル・シリャギンとの一戦が予定されている。
プロ転向後初めて母国アルゼンチンを離れての試合となるコルソは、ロシア・エカテリンブルクのDIVSで
シリャギンと対戦する。
「これは自分とチームにとって素晴らしいチャンスだし、ずっと目指して取り組んできたことなんだ」とコルソ(23勝無敗20KO)は、ORプロモーションズのプロモーター、ジョルジーナ・リベロを通じて
『ザ・リング・マガジン』に語った。「このチャンスを絶対に逃すつもりはないよ」。
「シリャギンの試合は何度も観ている。彼はいい選手だし、他のトップファイターと同じように強みを持っている。世界でもトップクラスのひとりだ。でも、自分には彼に勝つだけの才能とパワーがある。いつも言っているけど、俺は仕事をしにリングに上がるタイプなんだ。あらかじめガチガチのプランを持ってリングに入るわけじゃない。試合の流れをラウンドごとに見ていくよ。ありがたいことに、自分はロングレンジでもミドルレンジでも接近戦でも対応できる。それは大きな強みだと思っている。」
現在24歳のコルソは、11歳でボクシングを始め、13歳でアマチュアデビューを果たした。その後、地元の大会でいくつものタイトルを獲得し、国内選手権では4度の優勝を果たしている。2020年のオリンピック出場も目前だったが、新型コロナウイルスのパンデミックにより夢は断たれた。
その結果、アマチュア戦績81勝4敗2分を残したのち、2021年3月にプロへ転向。プロ入り後は精力的に試合をこなし、アルゼンチンおよび南米スーパーミドル級王座に加え、複数の地域団体タイトルも獲得している。
今回の試合は母国アルゼンチンから9,000マイル以上離れた場所で行われるが、コルソはアマチュア時代の経験が役立つと感じており、新たな土地への挑戦も歓迎している。
「アルゼンチン代表チームの一員として、長い間活動してきたし、海外で自分の国を代表する機会も何度もあった」と彼は語った。「プロにはなっていなかったけど、国際舞台での戦いは自分にとって初めての経験じゃないんだ」。
「エカテリンブルクの写真を見たことがあるけど、とても美しい街だね。現地での時間やその過程を楽しみにしているよ。」
地元サン・フェルナンド・デル・バジェ・デ・カタマルカ州の山中でトレーニングを積んできたコルソは、今回明らかなアンダードッグとして試合に臨むことになる。その立場を自覚しつつも、自分にできることだけに集中している。
「挑戦するのが好きなんだ。唯一願うのは、もし試合が12ラウンドまでもつれたとしても、ジャッジが公正でいてくれること」と彼は語った。
「これまでORプロモーションズのおかげで堅実にキャリアを積んできたし、これからも上を目指していきたい。自分が成功するという自信は100%ある。常に神を信じているよ」。
アルゼンチンの名プロモーター、オスバルド・リベラを父に持ち、その後を追うようにしてボクシング界に入ったジョルジーナ・リベラは、これまでオマール・ナルバエスやフアン・カルロス・ラベコといった選手たちとも仕事をしてきた。そんな彼女は、コルソがこの階級でインパクトを残す準備が整っていると確信している。
「このチャンスは、パブロのキャリアにとってまさに絶好のタイミングで訪れたものだ」と彼女は語った。「この1年間で彼のボクシングとメンタルは大きく進化し、いまこのエリートボクサーとの挑戦に立ち向かえる状態になった。」
「私は確信している。このレベルの相手を迎えることで、パブロ・コルソの最高のパフォーマンスが引き出され、彼の大きな可能性がついに明らかになるはずだ。」
シリャギン(15勝0敗1分、7KO)は優秀なアマチュア選手だった。大規模な国際大会への出場はなかったものの、プロ転向前にはウラジミール・シシュキン、オレクサンドル・ヒジニャク、ジョシュア・ブアツィといった実力者に勝利している。
現在31歳の彼は、アジズベク・アブドゥゴフロフ(12回判定)、実力派ベテランのアイザック・チレンバ(12回判定)、そしてウルグベク・ソビロフ(10回判定)らを下してきた実績を持つ。
ご意見・ご感想はアンソン(elraincoat@live.co.uk)までお寄せください。X(旧Twitter)では @
AnsonWainwr1ghtがフォローできます。