ライアン・ガルシアは、2025年の計画が確定していると思っていた。

まず最初にすべきことは、ロランド“ロリー”ロメロを片付けることだった。その後で、デビン・ヘイニーとの再戦に臨むつもりだった。2024年の対戦でガルシアが試合前の薬物検査に失敗し、勝利がノーコンテストに変更されたことで、両者の間には決着のついていない因縁が残っていた。

一方のヘイニーも、まずはホセ・ラミレスを退ける必要があった。内容は地味だったが、5月2日の試合では大差の判定勝ちを収めた。しかしガルシアは、ロメロに敗れてしまった。

現在、彼の計画は台無しになってしまったが、だからといって将来が明るくないわけではない。プロモーターのオスカー・デ・ラ・ホーヤは、そのことを確信している。ガルシア自身は敗因の整理を試みている最中だが、彼とデ・ラ・ホーヤは協力して再起に向けて動き出している。

現時点では、具体的な発表をするにはまだ早すぎる。つまり、すべての可能性がテーブルの上にある。ただし、ヘイニーとの再戦を除いてだ。

「それは我々の望む方向ではない」とデ・ラ・ホーヤはFightHype.comに語る。「ゼロだ。ライアンとはこれからしっかり話し合う。彼の気持ちは前向きだし、我々は未来に向かって楽しみにしている。これから具体的なプランを固めて、実行に移すつもりだ。」

ロメロと対戦する前、ライアン・ガルシア（24勝2敗、20KO）は「標的リスト」が山ほどあると語っていた。その中にはデビン・ヘイニー、ジャロン・エニス、さらにはバージル・オルティスJr.の名前まで含まれていた。しかし現時点では、いずれの対戦も現実的とは言えない。最終的な判断はガルシア自身に委ねられるわけではないが、もしオスカー・デ・ラ・ホーヤが主導できるなら、彼は迷わず再びロメロ戦を組むつもりだ。

「それがまさに私のやるべきことだ。彼にとって正しい選択になる。リベンジを果たしに行くべきだ。」