マニー・パッキャオは、どうしてもリングから離れられない。
2021年、引退にはちょうどいいタイミングに思えた。パッキャオは40歳を超え、ヨルデニス・ウガスに敗れた試合でも精彩を欠いていた。そして何より、ウェルター級のトップ選手たちと競い合う姿を想像するのは、ある意味で難しくなっていた。
もしかすると、本人も同じように感じていたのかもしれない。そして実際、彼は引退を発表した――しかし今、その決断を正式に覆した。
最近、パッキャオは自身のSNSを通じて、現WBCウェルター級王者
マリオ・バリオスとの対戦が決定したことを発表した。試合は7月19日に行われる予定だ。
46歳のパッキャオ(62勝8敗2分、39KO)は、全盛期の真っ只中にあると思われる、15歳以上年下の相手と対戦することになる。
この試合については、「自殺行為だ」と言う者もいれば、「現実的ではない」と評する声もある。しかし、オスカー・デ・ラ・ホーヤは異なる見方をしており、パッキャオが勝利する可能性は十分にあると信じている。
「もちろんだ」と、デ・ラ・ホーヤは多くの記者に囲まれながら語った。「マニー・パッキャオは伝説だ。彼ならやれると思う。」
一方、30歳のバリオスは、階級統一を目指して
ジャロン・エニスとの対戦を模索していたが、パッキャオとの試合はあまりにも大きな経済的インセンティブがあり、断ることはできなかった。
全体的に見れば、バリオス(29勝2敗1分、18KO)はこれまでのキャリアで自身の実力を証明してきたが、2024年は振り返るに値しない年だった。元2階級制覇王者である彼は、格下と見なされていたファビアン・マイダナ相手に苦戦。さらに次戦では状況がさらに悪化した。
アベル・ラモス――長年にわたり勝利に恵まれなかった実力低下中の元コンテンダー――との試合では、バリオスは終始苦しめられ、結果はスプリット・ドロー(判定で引き分け)に終わった。
最高の年とは言えなかったが、それでもオスカー・デ・ラ・ホーヤは、過去のパフォーマンスをバリオスへの評価に影響させてはいない。パッキャオにやや肩入れしている様子を見せつつも、バリオスが「簡単な相手」であるとは考えていない。
「簡単な試合にはならないだろう。でも、パッキャオならできると思う」とデ・ラ・ホーヤは続けた。「彼の健闘を心から願っているよ。」