オマリ・ジョーンズのプロキャリアのスタートは、これ以上ないほど順調に進む。
デビューからおよそ半年、2024年オリンピック銅メダリストのジョーンズは、その潜在能力を示し、3戦3勝(すべてKO)でスポーツ界屈指の有望株の一人となる。3試合すべて6回戦として組まれたが、いずれも3ラウンドを超えて戦ったことはない。
しかし22歳のジョーンズが成長を続けるにつれ、対戦相手のレベルは上がり、これまでの3試合のようなキャッチウェイトではなく、最終的には階級を固定する必要がある。
その時が来たら、ジョーンズはウェルター級に定着することを望み、最終的にはスーパーミドル級まで上げてボクシング界の殿堂入りを目指す考えだ。
「最近、そのこと(どの階級に定着するか)についてよく考える」とジョーンズは
『ザ・リング』に語った。
「キャッチウェイトでやっているのは、多くの場合相手が147ポンドを作れないからで、152か150になることが多い。殿堂入りを狙い、複数階級でタイトルを獲るなら、落ち着いてベルトを狙うときはおそらく147から始め、次に154、160、そして年齢を重ねながら最終的には168で終えることになると思う」
ジョーンズは、これまでのプロ3試合すべてで149.5ポンドで出場した。昨夏のオリンピックでは、156ポンドのスーパーウェルター級で戦った。
前戦は7月19日、テキサス州フリスコのフォード・センター・アット・ザ・スターでアルフレド・ロドルフォ・ブランコに3回TKO勝ちを収めた。
ブランコ(24勝15敗、11KO)が大振りのパンチで距離を詰めてきた終盤、ジョーンズはカウンターの左フックで2回終了間際にダウンを奪った。
チャンスを逃さなかった地元オーランド出身のジョーンズは、ロープ際に追い込み、左フックを鳩尾に打ち込み再びダウンを奪う。プロ14年のベテランであるブランコは、3回半ばにレフェリー、エクトル・アフのテンカウントに応じられなかった。
「今のところ、あれが一番のお気に入りだ」とジョーンズはブランコ戦のTKO勝ちについて語った。「ラウンドを多くこなし、実力を見せることができた。ダウンを奪ってパワーを示し、さらにボディショットで二度目のダウンを奪った。ジムでやってきたことがそのままリングで形になり、やるべきことをやれた試合だった」
ブランコ戦でのKO勝ちは、ジョーンズにとって左ボディフックでの2試合連続フィニッシュとなった。前戦では4月12日、ニュージャージー州アトランティックシティのボードウォーク・ホールでウィリアム・ジャクソンを初回にレバーフックで倒し、試合を終わらせた。
プロデビュー戦は3月15日、地元オーランドのカリブ・ロイヤルでアレッシオ・マストロヌンツィオに2回TKO勝ちを収めた。
「パンチに腰を据えて打てるようになり、成長を感じる」と、どこが一番伸びたか聞かれたジョーンズは語った。「アマチュアでは手数を出し続け、3分3ラウンドの短いスプリントで結果を出さなければならなかった。プロでは少し時間に余裕があり、その中で自分の才能を試合で示せるようになったと感じる」
有望株の起用法はプロモーターによって異なり、多くは選手の成長やアマチュアでの経験に左右される。
これまでのところ、ジョーンズは順調にプロの舞台に適応し、序盤の成功もあって、キャリア初期と同じような試合間隔で着実に進み、殿堂入りを目指す道を歩もうとしている。
「着実なペースで、着実に積み上げていきたい」とジョーンズは言う。「この段階に一定の時期までに到達しなければいけないという急ぎはないし、プレッシャーもない。一戦一戦を大事にし、観客を楽しませて素晴らしいパフォーマンスを見せ続けるだけだ」