モーゼス・イタウマはヘビー級の上位へ着実に迫っている。彼のプロモーターであるフランク・ウォーレンは、2025年末までにオレクサンドル・ウシクとの対戦が実現することも決して不可能ではないと考えているようだ。
チャタム出身のイタウマ(11勝0敗、9KO)は、2024年末にデンプシー・マッキーンをわずか1ラウンドで圧倒し大きな話題となったが、今年に入ってからはまだリングに上がっていない。
しかし、イタウマは5月24日にグラスゴーで開催されるジョシュ・テイラー対エコウ・エスマン戦のアンダーカードで復帰することが決定しており、対戦相手は昨年3月にムラト・ガシエフに敗れただけのマイク・バログンだ。
20歳のイタウマは、WBOで2位、WBAで3位にランクインしており、史上最年少でヘビー級世界王者となったマイク・タイソンの記録更新のチャンスこそ逃したものの、今後数試合以内には世界タイトル挑戦の可能性も十分にある。
ウシク(23勝0敗、14KO)は、The Ring、WBC、WBA、WBOのヘビー級王座を持っていて、次の試合としてIBF王者のダニエル・デュボア(22勝2敗、21KO)との対戦に向けて交渉を進めている。
一方、ウォーレンは、ウクライナ出身のウシクと自身の秘蔵っ子イタウマの対戦の可能性を否定していない。
ウォーレンはSky Sportsに、「(イタウマは)今年中に世界タイトルに挑戦できると思う」と語った。
「どうなるか分からないけど、彼(イタウマ)は今年ウシクと対戦する可能性だってある」
「どんなことも起こりうる。今後の展開を見守る必要はあるけど、モーゼスはあと1、2試合すれば間違いなくトップレベルの選手たちと肩を並べることができると思う」とウォーレンは語った。
ウォーレンは「彼はトップ選手たちと同じレベルまでいける」と言い加えた。
ウシクとデュボアの再戦は実現する可能性が依然として高く、次戦はウェンブリー・スタジアムかリヤドでのヘビー級統一タイトルマッチとして開催される見通しだ。
両者は2023年8月にも対戦していて、その際はウシクが9ラウンドTKO勝ちを収めている。