世界ボクシング機構(WBO)の会長グスタボ・オリビエリは、同団体の世界王者オレクサンドル・ウシクに対し、暫定王者ジョセフ・パーカーを相手に指名防衛戦を行うよう指示したことを明らかにした。
「WBOは正式に、ウシクとパーカーの間で指名戦を実施し、暫定王者のステータスを速やかに終了させるよう指示する。この決定は、各階級において唯一の王者を維持するという当団体の方針に基づくものだ」とオリビエリ会長はSNSで発表した。
パーカーは先月リヤドで試合を行い、代役として急遽出場したマルティン・バコレを2回KOで下した。
ウシクは昨年12月にリヤドで行われたタイソン・フューリーとの再戦で12回判定勝ちを収め、『The Ring』、WBO、IBO、WBC、WBAのタイトルを防衛した。
WBOはウシクとパーカーに対し、交渉期限として30日間を与え、それまでに合意に至らなければ入札を実施すると通達した。
本日、Sky Sportsは、ウシク陣営がIBF世界王者ダニエル・デュボアとの統一戦に向けた交渉を開始したと報じた。しかし、WBOの最新の指名試合命令により、この統一戦の実現には大きな障害が生じた。
デュボアとパーカーはともにクイーンズベリー・プロモーションズのフランク・ウォーレンがプロモートしている。両者は先月リヤドで対戦する予定だったが、デュボアが試合週に体調不良で撤退。これにより、バコレが2日間の準備期間で試合を受けることになった。