オレクサンドル・ウシクとダニエル・デュボアの再戦が一歩前進した。WBOが、ヘビー級4団体統一戦を次戦で実現させることを求める嘆願書を受理したためだ。
The Ring、WBO、WBA、WBCの統一ヘビー級王者であるオレクサンドル・ウシク(23勝無敗、14KO)は、WBOの指名挑戦者であり暫定王者のジョセフ・パーカー(36勝3敗、24KO)との対戦義務を抱えている。
しかし、慣例として統一戦は指名試合より優先されるため、IBF王者のダニエル・デュボア(22勝2敗、21KO)とウシクが次戦での対戦に合意すれば、パーカーは挑戦の機会を待たされることになる。
そして今回、WBO会長グスタボ・オリビエリが、ウシク対デュボア戦を次戦として認可するよう求める嘆願書が正式に提出されたことを明らかにした。両陣営は夏の開催を目指して調整を進めている。
「正式な決定は間もなく下される見込みだ。」
オリビエリ氏はスカイスポーツに対し、「ウシク対デュボアによるヘビー級王座統一戦の承認を検討するよう、チャンピオンシップ委員会に嘆願書が提出されている」と語った。
「したがって、この件に関する正式な裁定が下された時点で、パーカーの指名挑戦者としての扱いを含めた正式な決定を公に発表することになる」と述べた。
デュボアはIBFでも同様の状況に置かれている。IBFは4月22日に、デュボアに対し今夏にデレク・チゾラ(36勝13敗、23KO)との防衛戦を行うよう正式に指令を出す見通しだ。
しかし「ダイナマイト」は、最近「ザ・リング・マガジン」に対し、現在の最優先事項は7月にウシクとのヘビー級4団体統一戦を実現させることだと語っている。
パーカーは当初、2月にIBF王者デュボアと対戦する予定だったが、デュボアが試合週に体調不良で欠場した。そのためパーカーは、WBO暫定王座の防衛戦としてマーティン・バコレと対戦し、2ラウンドでノックアウト勝ちを収めた。
ニュージーランド出身のパーカーは、2018年にカーディフでアンソニー・ジョシュアに敗れてWBO王座を失って以来、世界タイトル戦には出場していない。
もしWBOがウシク対デュボア戦を次戦として認可する決定を下せば、パーカーはもうしばらく挑戦の機会を待つことになる。
ウシクとデュボアは2023年8月にヘビー級統一戦で対戦し、ウクライナのウシクが9ラウンドTKO勝ちを収めて勝利を手にした。