オレクサンドル・ウシクの次の動きはいまだ不透明だが、38歳の彼はボクシングを続け、再び完全統一王者の称号を取り戻す意思を改めて示した。
タイ・バンコクで行われたWBC第63回年次総会の開会式で話したウシクは、Ringと統一世界ヘビー級王者として、自身からタイトルを剥奪していない唯一の団体に対して自然と称賛の言葉を向けた。
ウシクはこう語った。
「緑のベルトはいつだってお気に入りだ。自分は本来なら四本のベルトを持っているべきだが、完全統一ではなくなったと言う人たちもいる。まあ、それは一時的なものだ」
ウシク(24勝0敗、15KO)は
先月、WBOベルトを自ら返上した。これにより、ファビオ・ウォードリーが、
ジョセフ・パーカーを劇的な11回ストップで下して暫定王座を獲得してからわずか23日後に、正規王者へと昇格することになった。
急成長中の英国コンテンダー、モーゼス・イタウマ(13勝0敗、11KO)との
将来的な対戦案を退けた後、2階級制覇王者のアドバイザーであるセルヒイ・ラピンは、『ザ・リング・マガジン』に対し、パーカー対ウォードリーの勝者がウシクの復帰戦の最有力候補になるだろうと語った。
7月19日の
ダニエル・デュボアとの再戦で5回KO勝ちを収めた後、ウシクは背中の負傷のリハビリを続けているが、当初は2026年第1四半期にウォードリーを相手に完全統一王者として防衛戦に臨むと見られていた。
代わりに、2024年5月のタイソン・フューリー戦で判定勝ちした翌月もそうしたように、ウシクはベルトを手放し、12月にリヤドで即時再戦へ向かう選択をした。
現在、ウシクには急ぎ対応すべき指名挑戦者の要求がなくなり、選択肢は再び広がった。チームは、自分たちの男が年齢を重ねているとはいえ依然として最強であることを踏まえ、今後数か月でヘビー級全体の状況を見極めることができる。