オシャキー・フォスターは2度のスーパーフェザー級王者に輝いた実績を持ち、技巧派として現役屈指の評価を受けるボクサーだ。しかも今まさにキャリアの絶頂期にある。
それでも彼は、自分が本来受けるべきリスペクトをボクシング界から得られていないと感じている。
戦績23勝3敗(12KO)のフォスターは、言葉で人々を納得させることはできないと理解している。その代わり、強者と戦って勝つことでこそ敬意を勝ち取れるのだ。WBC世界スーパーフェザー級王者である彼に必要なのは、自身を限界まで引き出してくれる“ダンスパートナー”である。
フォスターにとって幸運なのは、次戦の相手
スティーブン・フルトンが、まさにその“限界を引き出す”力を持つことだ。両者は10月25日、ラスベガスのMGMグランド・アリーナで対戦する。
「この試合こそ、自分が本当に何者なのかを世界に示す最高の舞台だと思ってる。完璧だね」
とフォスターは FightHub TVに語った。
31歳のフルトンは、今回が正式なスーパーフェザー級デビュー戦となる。WBCフェザー級王者であり、2階級制覇王者としてボクシング界で高く評価されている存在だ。その点をフォスターも強く意識している。
ヒューストン出身のフォスターは、以前からフルトンに敬意を抱いてきた。その思いは前戦でさらに強まった。2月1日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナでフルトン(23勝1敗8KO)はブランドン・フィゲロアとの再戦に臨み、クリーンなボクシングを披露。結果は判定3-0で勝利し、自身2度目の世界王座戴冠を果たしたのだった。
フォスターは2025年にまだリングに立っていないが、昨年11月2日に
ロブソン・コンセイサンとの12回判定戦を接戦ながらも明確に制し、王座を取り戻した。
コンセイサン、エイブラハム・ノバ、レイ・バルガスらを下してきた戦績は十分評価に値するものだ。しかし、彼自身の考えでは、フルトンに勝利することこそが、より価値の高い成果となるという。
「フルトンはビッグネームで、実績もある。まさに完璧なんだ」
とフォスターは語った。