伝説的な元4階級制覇王者ノニト・ドネアは、42歳にして最後のタイトル挑戦に臨む。今月、チリのアンドレス・カンポスとWBAバンタム級暫定王座をかけて対戦する。

ドネア（42勝8敗、28KO）は、2年近いブランクとキャリア初となる連敗を経て復帰する。5月4日に行われた元ライバル井上尚弥の劇的なカルデナス戦TKO勝利を観て、再びリングに立ちたいという衝動に駆られたという。

ボクシングシーンはこの試合が最初に報じられたメディアであり、試合は6月14日にアルゼンチン・ブエノスアイレスのカジノ・ブエノスアイレスで開催されるWBAの恒例イベント「KO to Drugsフェスティバル」の一環として行われる。

同週末には、ブエノスアイレスで2連戦が予定されており、6月13日の興行については詳細が後日発表される見込みだ。

その週末、マニー・パッキャオがラスベガスでWBCウェルター級王者マリオ・バリオスとの試合に向けたメディア対応を行っている中、ドネアは再び階級を上げてくるカンポスを相手に勝機を見出している。

カンポス（17勝2敗1分、6KO）は、2023年6月に当時無敗だったサニー・エドワーズに挑戦し、IBFフライ級王座戦で12ラウンド判定負けを喫して以来、戦績は2勝1敗1分（2KO）。直近2戦はスーパーフライ級で戦っており、今回さらに4ポンド階級を上げて臨む。

昨年10月4日、カンクンでの試合でホセリート・ベラスケスに6回TKOで敗れ初のストップ負けを喫したが、今年4月12日には母国チリでジムソン・ガルシアを3回TKOで下し復調を見せた。

一方ドネアは、テレンス・クロフォード対エロール・スペンスJr戦のアンダーカードとして行われたWBCバンタム級王座決定戦でアレハンドロ・サンティアゴに12回判定負け（116-112が2名、115-113が1名）を喫しており、それは井上尚弥に118ポンドでの3団体統一戦再戦で敗れてから13か月後の出来事だった。