ニーナ・ヒューズは、今週末シドニーで行われるチェルネカ・ジョンソンとのバンタム級世界タイトル戦の再戦について、不安が残っていることを認めつつも、ベルトを奪い返す時が来たと語っている。
42歳のヒューズは、2022年11月にジェイミー・ミッチェルからWBA118ポンド級タイトルを獲得し、数カ月後にケイティ・ヒーリーを相手に防衛に成功した。しかし、昨年5月にパースで行われたジョンソンとの試合は、大きな論争を引き起こした。
この試合は、ジョージ・カンボソス・ジュニア対ワシル・ロマチェンコ戦のアンダーカードとして行われ、接戦の末、ジョンソンが判定2-0で勝利を収めた。しかし、ヒューズ自身は自分が勝つに値すると確信していた。
本当の論争は、その試合結果が発表される際に起こった。リングアナウンサーのダン・ヘネシーが当初、ヒューズの勝利を告げたものの、数瞬後に誤りが訂正され、ヒューズは絶望に打ちひしがれた。
この混乱と判定結果には批判が殺到し、その結果、WBAは即時再戦を命じた。
戦績6勝1敗(2KO)のヒューズは、ベルトを取り戻すことに強い意志を示しているが、地元選手が有利になる可能性がまだ試合に影を落としていると考えている。
「前回の判定に対して、WBAに異議を申し立てた。WBAは判定の不適切さを認め、私を指名挑戦者とした」とヒューズは『ザ・リング・マガジン』の取材で語った。
「だから、いずれ再戦が実現することは分かっていた。あとは時期の問題だった。そして、ついにその機会が巡ってきた。今、私たちはここにいる。再戦が決まり、私のベルトを取り戻す時が来たんだ」
「オーストラリアにはすでに2回来ている。パースにも行ったし、ドバイにも行った。どんな経験でも最大限に楽しむしかない」
「チェルネカ・ジョンソンとの再戦については、前回の試合で何が起こったかを改めて説明する必要はない」
「もちろん、また同じことが起こるのではないかという不安はある。でも、その部分は私の手の届かないところだから、ただ自分に集中し、圧倒的なパフォーマンスを見せるだけだ。」
「結果はどうあれ、私は勝つ。それだけのことだ。私は勝利を手にする」
一方のジョンソンは、かつてIBFジュニアフェザー級王座をエリー・スコッティに奪われた経験を持つ。ニュージーランド生まれだが、オーストラリア代表として戦っている。
彼女もまた、ヘネシーの発表ミスに苛立ちを感じていたと今週初めに語った。
「もしリングアナウンサーがあのミスをしなかったら、私たちは再戦ではなく別の試合に進んでいたはず」とジョンソンは『Uncrowned』に語った。
「少しはイライラするけど、仕方がない。でも、また試合ができることがうれしい」