ナイジェル・ベンは、息子コナーのスパーリングセッションについて明かし、デンゼル・ベントリー、ブルーノ・スラーチェ、そしてIBFスーパーミドル級王者ウィリアム・スカルがマヨルカで相手を務めたことを明らかにした。
61歳の“ダーク・デストロイヤー”こと元二階級世界王者ベンは、土曜日夜にトッテナム・ホットスパー・スタジアムで開催される『ザ・リング・マガジン』主催の「Fatal Fury: City of the Wolves」イベントにおける、クリス・ユーバンク・ジュニアとの因縁の対決に向けたトレーニングキャンプを通じて、息子の傍らに付き添ってきた。この大会は
DAZN PPVで中継される。
そのため彼は、スパーリング中に何が起きているかを直接目にしており、ベン・ジュニアの準備を助けるために多くの有力選手たちが呼び寄せられた様子を見てきた。
28歳のベン・ジュニアは、これまでキャリアの大半をウェルター級で戦ってきたが、今回のユーバンク・ジュニアとの160ポンド契約の一戦では二階級上げて挑むこととなり、そのためスパーリングパートナーたちも体格を反映した人選となった。
しかし、マヨルカでのトレーニングキャンプで何が行われていたかについてコナー・ベン本人は沈黙を守り続けている一方で、彼の有名な父親は、“ザ・デストロイヤー”のジムでのスパーリング成功について語ることをためらわなかった。
「『ベガスで起きたことはベガスに留まる』って言うだろ?でも、マヨルカで起きたことは俺が話す」と、木曜日の最終記者会見でベン・シニアは語った。
「最初はデンゼル・ベントリーとスパーリングを始めた。彼はスーパーミドル級だけど、今はほぼライトヘビー級で、コナーに手を焼いていた。コナーは余裕で10ラウンドこなした。
その後、ムンギアをノックアウトした男、ブルーノ・スラーチェとスパーリングした。彼もライトヘビー級の選手だが、コナーが彼を押しまくっていた。
そして最後に、ウィリアム・スカルという男とスパーリングした。彼はIBF王者で、コナーの試合の1週間後にカネロと戦う予定だ。」
ベンはさらに、5月3日土曜日にリヤドでカネロと4団体統一戦を行うスカルが、息子との予定されていた10ラウンドのスパーリングのうち8ラウンドで「ギブアップした」とまで主張した。
彼はこう述べた。「最初の4ラウンドは、スカルとコナーは互角で、コナーにパンチが当たるたびに『パーフェクト!』と言っていた。でも、5ラウンド目くらいから、スカルは『ノーノーノー』と言い始めた。なぜなら、コナーはラウンド間の休憩がたった40秒しかないからだ。それで、インターバル中はロープにもたれかかるようになった。
5、6、7ラウンドになると、スカルはペースについていけなくなり始めた。これはあのIBF王者、ウィリアム・スカルだ。
8ラウンド目に入ったとき、俺とトニー(シムズ)は顔を見合わせて『こいつ辞めたな』と思った。彼はただ止まった。もう耐えられなかった。本当は10ラウンドやる予定だったんだ。
俺の坊やはIBF世界王者にダメージを与えたんだ。そして俺は自信満々に言うが、試合は4ラウンド以内に終わる。ここ2、3年誰にも見られていなかったコナーを、みんな今度目撃することになる。間違いない、大きな大きなご褒美が待っている、俺の言葉を信じろ。」