ロンドン(イングランド) —
ニック・ボールは、
ブルース・キャリントンが発した「一方的な試合を選んだ」という発言を意に介さず、サム・グッドマンとの8月16日の一戦に臨む。
リバプール出身のボールにとって、今回のリヤドでの試合は、2024年6月1日にレイ・フォードとのスプリット判定勝ちで初めて王座を獲得した地への凱旋となる。その後、地元リバプールで2度の防衛に成功している。
現スーパーバンタム級4団体統一王者・
井上尚弥への挑戦を呼びかけ続けているものの、28歳のボールには先に片付けるべき相手がいる。戦績20戦20勝(8KO)無敗のグッドマンだ。グッドマンはこれまでに2度、カットによって井上との試合を回避している。
しかし、主要な挑戦者の一人であるブルース・キャリントンは最近、
「ザ・リング・マガジン」に対し、ボールが“パンチ力のない”グッドマンとの試合で「楽な防衛戦」を選んだと語った。ザ・リング・マガジンのアンバサダーでもあるキャリントンは、自身のチームがボール陣営に好条件のオファーを送ったものの、王者側がこれを断ったとも主張している。
戦績22勝1分(13KO)無敗のボールは、その記事に反応し、キャリントンの主張は事実無根だと強く否定した。
「それはあいつの勝手な意見だし、それ以外のことも全部、デタラメを喋ってるだけだ。」とボールは語った。
「全部ウソだよ。だから特に言うことはない。あれに関しても、俺の次の試合に対する意見も、正直あいつの勝手な見解にすぎない。とにかくやたらと俺の名前を口にしてるんだよな。」
「ちょっと心配になってきたよ。そんなに俺のことばっか考えてるなんて、正直気味が悪いから、少し落ち着いたほうがいい。」
「俺は目の前に提示された相手と戦うだけ。あとは試合が組まれたらやるし、そうじゃなきゃ進み続けるだけだ。」
さらにボールは、キャリントンが世界タイトル挑戦のチャンスを掴もうとするやり方が間違っているかもしれないと警告を発した。
「そこまで深く関わってないから、別にイライラするようなことでもないけどな。ただ、もしあいつが本気でタイトル挑戦を狙ってるなら、そのやり方には気をつけた方がいい。そうじゃないと、そのチャンスすら手に入らないかもしれないからな。」と語った。
「結局のところ、あいつはハングリーなんだろ。自分のやるべきことをやって、上を目指してるわけだから、そこを否定するつもりはない。タイトルに挑戦したいという気持ちも理解できる。でも、あの件に関しては完全にデタラメを喋ってるだけだ。」
ボールの世界タイトル防衛戦、対サム・グッドマン戦は
DAZNのペイ・パー・ビューで生中継される(英国:£19.99、米国:$19.99、オーストラリア:$39.99)。