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ネイサン・ヒーニー「夢のスタジアムファイト実現まで、残された時間は14か月」
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John Evans
John Evans
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ネイサン・ヒーニー「夢のスタジアムファイト実現まで、残された時間は14か月」
ネイサン・ヒーニーは、自らのキャリアを理想の形で締めくくるには、時を巻き戻す必要があることを理解している。


2023年11月、ヒーニーはキャリア最高のパフォーマンスを披露し、デンゼル・ベントリーをアウトボックスして英国ミドル級王座を獲得した。


あの夜、集中力を研ぎ澄ませたヒーニーは、危険なロンドン出身のベントリーを見事に封じ込めた。しかし、それ以降の試合は徐々に苛烈さを増している。


初防衛戦となったブラッド・ポールズ戦はスプリットドローに終わり、ラウンドが進むにつれて激しさを増す消耗戦となった。そして迎えた再戦では最終ラウンドにストップされ、敗北を喫した。


今年2月、フランスのソフィアン・カティとの再起戦は大きくつまずいた。第7ラウンドでの敗北後、ヒーニーは一時的に引退を考えたが、最終的には現役続行を決断した。


ただし、彼は自らに期限を設けている。


「とにかく一番大事なのは、もう一度勝つこと」とヒーニーは『ザ・リング』に語った。「というのも、自分ではこれがボクサーとしての“ラスト14か月”だと思ってるから」。


「フランク(・ウォーレン)と契約したときからの目標は、ストーク・シティのホームスタジアムで試合をすることだったんだ」。


「自分にはまだ力があるって分かってる。でもベントリー戦の時みたいに、自分の持ち味を取り戻さないといけない。ジャブ、フットワーク、スタミナのある動き――そういうところだ」。


「今から来年7月までは1年以上あるし、その間に何が起きてもおかしくない。良い方向に流れが変わることだって十分ある。だから、これからに期待してる」。


ヒーニーは、ソフィアン・カティに敗れた悔しい試合のあとも、すぐにジムへ戻っている。答えを探し求めて戸惑っているわけではなく、トレーニングに無理やり気持ちを奮い立たせているわけでもない。


ヒーニーにとっての支えは、もし自分の基準が少しでも下がったり、努力が鈍ったりすれば、誰よりも早くそれを教えてくれる存在――トレーナーであり親友でもあるスティーブ・ウッドヴァインの存在だ。


今のところ、その心配はない。かつてと変わらぬ決意と闘志は胸の奥に宿ったままで、36歳となった今も、ヒーニーは戦いたいという気持ちを失っていない。


「いや、気持ちはまだ残ってる。カティとの試合中もそれは感じてたよ」とヒーニーは語った。
「たしかに、いつもほどキレはなかったかもしれない。でも、何かを探し直さなきゃいけないような感覚はない。情熱も、能力も、まだしっかり残ってる。もしどちらかが欠けていたら、とっくに引退してるよ」。


「スティーブにとって一番大事なのは、俺が傷つかないことなんだ。彼が言ってた。“もし続けるなら、二度とお前がダメージを受けるようなことはさせない”って」。


「もし俺が危険な状況に陥ったら、スティーブは絶対に止めてくれる。彼はトレーナーとしてじゃなく、一人の人間として俺を守ってくれるんだ。その気持ちはちゃんと理解してるし、完全に受け入れてる」。


ヒーニーの再起には、明確な目的がある。ただ誰かのオファーを待ち、言われるがままに戦うつもりはない。意味もなくリングを彷徨いながら、引退の時を先延ばしにするつもりもない。


2023年11月、ベントリーを破って英国王座を獲得したことで、ヒーニーはひとつの夢を実現した。しかし、愛するストーク・シティの本拠地で戦うというもう一つの夢は、いまだ叶っていない。


ベントリー戦直後に比べると、その夢が実現する可能性は低くなったかもしれない。それでも、キャリアの最終章をベット365スタジアムで迎えたいという想いが、今もヒーニーを突き動かしている。


ヒーニーは、ミドル級の中でじっくり道を選んでいる時間が自分には残されていないことを痛感している。すでに“14か月”のカウントダウンは始まっており、相手を選り好みしている余裕などない。


「以前と同じさ。とにかく“ストークにたどり着ける試合”なら何でもやる」とヒーニーは言う。


「残念なのは、デンゼル・ベントリーに勝った時点で、すぐにストークのスタジアムを押さえるべきだったってこと。それが実現しなかったのはフランク・ウォーレンのせいじゃない。ストーク・シティ側の判断が慎重すぎたんだ。あのときすぐに日程を決めていればよかった」。


「でも、その間にブラッド・ポールズとの試合が決まって、あの引き分けで全部が狂った。正直、俺は2、3ラウンド差で勝ってたと思ってるけどね。とはいえ、すべてが崩れたのは確かだ」。


「いまは2連敗の直後だから簡単じゃない。でも過大評価も過小評価もしていない。ただ、あの場所に戻るために、できることはすべてやる」。

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