スーパーバンタム級4団体統一王者の
井上尚弥が、日本での4年間の圧倒的な活躍を経て、ついに待望のアメリカ復帰を果たす。ラスベガスのT-モバイル・アリーナにて、
ラモン・カルデナスを相手に122ポンド級世界タイトルの防衛戦に臨む。
以下に、アンダーカードの最新結果を随時更新する
ポランコ、マイダナを圧倒して完封勝利
ロハン・ポランコがファビアン・マイダナをダウンさせ、完璧なボクシングを展開して、フルマークの判定勝ちを収めた。
このウェルター級10回戦は、ジャッジ3者すべてが100-89と採点する一方的な内容だった。ポランコはマイダナに対して231発をヒットさせ、131発多くパンチを放ちながら、試合を通じて圧力をかけ続けた。
ポランコ(16勝無敗、10KO)は、2020年東京五輪ドミニカ代表。最終ラウンド残り1分を切ったところでボディショットを決め、マイダナをついにダウンさせた。
ちょうど1年前の同じ会場で、マイダナ(24勝4敗、18KO)は現WBCウェルター級王者マリオ・バリオスと対戦し、ダウンを奪われながらもいくつかのラウンドを取って健闘していた。
バルガス、短期決着で猛威振るう
エル・ヘネラルことエミリアーノ・バルガスが、
ブレイク間近の勢いそのままに突き進む。
過去5週間で2度目の試合となった今回は、フアン・レオンを2ラウンドでノックアウトし、またしても楽な夜を過ごした。
ジュニアウェルター級の有望株バルガス(14勝無敗、12KO)は、2ラウンドに3連打のコンビネーションでレオン(11勝3敗1分、2KO)をダウンさせた。レオンは立ち上がったものの、直後に右の強打と左アッパーのコンビネーションで再び倒された。
レオンは立ち上がるのに苦戦し、主審ロバート・ホイルが1分40秒で試合をストップした。
中野、衝撃のフィニッシュで米国デビュー飾る
強打を誇る日本のフェザー級ボクサー・中野幹士が、アメリカデビュー戦を華々しく飾った。ペドロ・マルケスを4ラウンドで5度ダウンさせ、主審ハーヴィー・ドックが試合を止める形で圧勝した。
KOアーティストとして知られる中野(13勝無敗、12KO)は、2ラウンドにストレートの左で2度、3ラウンドには左アッパーで1度、マルケスを倒した。さらに4ラウンドにはボディブローで2度のダウンを奪い、1分58秒でタフなマルケス(16勝2敗、10KO)を救済するかたちで試合はストップとなった。
この試合で中野は56発、マルケスは34発をヒットさせた。
バレラ、6回TKOでゲラを下す
昨年の今頃には4回戦と6回戦で判定勝利を重ねていた10代のホープ、アート・バレラ・ジュニアが、これで3試合連続のストップ勝ちとなった。
バレラ(9勝無敗、7KO)は、6回1分15秒、猛攻を仕掛けたところで主審トーマス・テイラーが試合をストップし、フアン・カルロス・ゲラ・ジュニア(6勝2敗1分、2KO)にTKO勝利を収めた。攻勢は5回から始まっており、ロバート・ガルシアに鍛えられた19歳のバレラは、最終ラウンドのゴングを待たせることなく試合を終わらせた。
アリーム、10回判定でガルシアに勝利
ラエース・アリームとルディ・ガルシアが、T-モバイル・アリーナおよびESPN+配信のオープニングバウトとして、フェザー級10回戦で対戦。アリームは99-91、98-92、97-93のスコアで、危なげないユナニマス・ディシジョン勝利を収めた。
アリーム(22勝1敗、12KO)は、WBOフェザー級王者ラファエル・エスピノサとエドワード・バスケスの試合が不成立となった場合の代替選手として準備されていた。
今回の勝利は、2023年6月にサム・グッドマンにスプリット判定でキャリア唯一の黒星を喫して以来、2連勝目となる。グッドマン戦までは、マイク・プラニア、エドゥアルド・バエス、ビック・パシージャスらを下し、勢いに乗っていた。
一方、ガルシア(13勝2敗1分、2KO)はこれで2連敗となった。
アンダーカード全試合結果:
* ウェルター級:ロハン・ポランコ 判定勝ち(3者とも100-89) ファビアン・マイダナ
* ジュニアウェルター級:エミリアーノ・バルガス 2回1分40秒 TKO勝ち フアン・レオン
* フェザー級:中野幹士 4回1分58秒 TKO勝ち ペドロ・マルケス
* ジュニアミドル級:アート・バレラ・ジュニア 6回1分15秒 TKO勝ち フアン・カルロス・ゲラ・ジュニア
* フェザー級:ラエース・アリーム 判定勝ち(99-91、98-92、97-93) ルディ・ガルシア