ボクシング界の若きスター2人、ドミニカ共和国の有望株ローハン・ポランコと、二世スーパースターのエミリアーノ・フェルナンド・バルガスが、5月4日(日)にラスベガスのT-Mobileアリーナで開催される「シンコ・デ・マヨ・ウィークエンド」スーパー興行に登場する。
ポランコはアルゼンチンの強打者ファビアン・マイダナと、10回戦のウェルター級マッチで対戦する予定。一方のバルガスは、対戦相手未定ながら8回戦のスーパーライト級戦でリングに上がる。
ポランコ対マイダナ戦とバルガスの試合は、ESPN+で配信されるアンダーカードの目玉カードとして位置付けられている。
ESPN本放送のメインイベントでは、日本が誇るパウンド・フォー・パウンドの象徴、井上尚弥が、サンアントニオ出身のラモン・カルデナスを迎え撃ち、ジュニアフェザー級4団体統一王座の防衛戦を行う。
セミファイナルでは、WBOフェザー級王者ラファエル・エスピノサが、元世界タイトル挑戦者のエドワード・バスケスを相手に初防衛戦に臨む。
井上対カルデナス戦およびエスピノサ対バスケス戦は、ESPN、ESPN Deportes、ESPN+で、東部時間午後10時/太平洋時間午後7時より生中継される予定である。
「ローハンとエミリアーノは将来を嘱望されるスーパースターだ。この素晴らしいT-Mobileアリーナ興行にふさわしい存在である」とトップランク会長ボブ・アラムはコメントしている。「井上とエスピノサのタイトル戦の前に、未来の世界王者候補たちの戦いを堪能できるだろう。」
ポランコ(15勝0敗、10KO)は2020年のオリンピアンで、2022年12月にトップランクと契約。2023年は3試合をこなし、3月にタリク・ザイナを8回判定で下し、6月にはルイス・エルナンデスを2回で圧倒。9月にはアルゼンチンのベテラン、マルセリーノ・ロペスを6回TKOで退け、1年を締めくくった。現在ウェルター級でWBOランキング10位につけるポランコは、2025年初戦として2月にファン・カルロス・トーレスをわずか2回で粉砕している。マイダナ(24勝3敗、18KO)は元2階級制覇王者マルコス・マイダナの弟で、現在32歳。プロキャリアは10年に及び、2024年5月にはマリオ・バリオスとWBC暫定ウェルター級王座を争った。その後、10月と12月に母国アルゼンチンでKO勝利を収め、再起を果たしている。
ポランコは次のように語っている。 「この試合は大きなチャレンジだが、自分のスキルを大勢の観客の前で見せる絶好の舞台でもある。キャリアにとって大きな前進であり、ドミニカの旗を誇らしく掲げ、新たなファンを獲得するチャンスになる。」
バルガス(13勝0敗、11KO)は、元世界王者フェルナンド・バルガスの末っ子で、アマチュア時代に110勝10敗の戦績を持つ。2022年5月にプロデビューし、マーク・サルガドを初回でノックアウト。同年10月にトップランクと契約し、11月にはプロモーション初戦でフリオ・マルティネスを2回で仕留めた。昨年スーパーライト級に転向後、アンヘル・バレラ、ホセ・サラゴサ、ラリー・フライヤーズらを下し、4戦全勝(うち3KO)を記録。直近では先週、ジオバニー・ゴンザレスに2回TKO勝ちを収めたばかりであり、勢いそのままに5月4日の試合に臨む。
バルガスは次のように語った。 「シンコ・デ・マヨ・ウィークエンドにT-Mobileアリーナで戦えるなんて、井上尚弥やラファエル・エスピノサのような素晴らしいチャンピオンたちと並んで出場できるのは大きなチャンスだ。先週、最高の形で2025年のスタートを切れたので、この勢いを保ち、5月4日も注目されるパフォーマンスを披露したい。」
その他のアンダーカードでは:
日本の強打フェザー級ファイター、中野幹士(12勝0敗、11KO)が、プエルトリコのペドロ・マルケス(16勝1敗、10KO)と10回戦で対戦予定。中野はWBC、WBA、IBF、WBOの全団体でトップ10入りしている。
元暫定ジュニアフェザー級王者のライース・アリーム(21勝1敗、12KO)も、フェザー級10回戦で対戦相手未定ながら出場予定である。