日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会記者クラブは、東京ドームホテルで恒例の年間表彰式を開催した。
注目の大賞である「2024年度 日本年間最優秀選手賞(Fighter of the Year)」には、世界的なPFPスターである井上尚弥が選ばれた。井上の同賞受賞は7年連続、通算8回目という前人未到の記録となった。
中でも最も注目を集めたのは、井上が壇上で現WBCバンタム級王者の中谷潤人と並び立った場面だ。井上はそこで、中谷に対し「来年、東京ドームで対戦しよう」と呼びかけた。これが実現すれば、日本ボクシング史上最大級のビッグマッチとなることは間違いない。
井上尚弥は5月、ルイス・ネリ戦でキャリア初のダウンを喫しながらも6ラウンドでストップ勝ちを収め、『リング・マガジン』および4団体統一世界スーパーバンタム級王座の防衛に成功した。その後もTJドヘニーを7ラウンドTKOで下し、王座を保持し続けている。
なお、井上 vs ルイス・ネリ戦は「年間最高試合賞(Fight of the Year)」にも選ばれた。
一方、WBCバンタム級王者・中谷潤人は、昨年に続いて「技能賞(Technique Award)」を受賞。27歳の中谷は、2月にアレクサンドロ・サンティアゴを6ラウンドTKOで下してWBC王座を獲得すると、7月にはビンセント・アストロラビオを初回KO、10月にはペッチCPフレッシュマートを6ラウンドTKOで下し、年間を通じてインパクトを残した。さらに、「年間最高KO賞(Knockout of the Year)」も中谷に贈られた。
また、「特別功労賞(Special Achievement Award)」には、井上拓真を12回判定で破りWBAバンタム級王座を奪取した堤聖也が選ばれた。
そして「敢闘・努力賞(Effort and Fighting Spirit Award)」は、急成長中の那須川天心に授与された。
2024年に日本バンタム級王座を獲得し、年間3勝を挙げたバンタム級の新鋭、増田陸は「新人賞(The Rookie Award)」を受賞した。
また、WBO世界女子スーパーフライ級王者の晝田瑞希は、「女子年間最優秀選手賞(Female Fighter of the Year)」を3年連続で受賞した。
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