以前『ザ・リング・マガジン』が報じたように、日本のスター井上尚弥は、5月4日(日)にネバダ州ラスベガスのT-Mobileアリーナで、サンアントニオ出身のラモン・カルデナスを相手に、スーパーバンタム級の4団体統一世界王座を防衛する。
井上は2021年以来アメリカで試合をしておらず、その間に2階級で4団体統一を達成し、世代を代表する強打者としての地位を確立した。
「井上尚弥は、私がプロモートしてきた中でも最も強く、完成度の高いボクサーの一人であり、唯一無二の才能を持っている。」とトップランク会長のボブ・アラムは語った。「母国・日本で何年にもわたってアリーナやスタジアムを満員にしてきた『モンスター』が、シンコ・デ・マヨの週末にラスベガスを席巻する準備が整った。ラモン・カルデナスは、いくつもの印象的な勝利を重ね、このチャンスを勝ち取った実力者だ。」
井上(29勝0敗、26KO)は、世界タイトル戦で24勝0敗(22KO)という圧倒的な戦績を誇る。昨年5月には東京ドームに5万人以上の観客を動員し、初回にダウンを喫しながらも元2階級制覇王者ルイス・ネリを6回TKOで下した。その後、井上は4団体統一王座の防衛を2度成功させ、TJ・ドヘニーを7回KO、代役のイェ・ジュン・キムを4回KOで退けている。
井上は「これまで私のキャリアを追い続けてくれたアメリカのファンに感謝しています。ラスベガスのT-Mobileアリーナで戦うことは、また一つのキャリアのハイライトとなりますし、会場に来てくださる皆さんに素晴らしい試合をお見せできるのを楽しみにしています。カルデナスは手強い相手であり、ためらうことなく試合を受けてくれたことを尊敬しています」と語った。
カルデナス(26勝1敗、14KO)は、14連勝の勢いに乗って自身初の世界タイトル戦に挑む。この連勝は、2017年9月のガビノ・エルナンデス戦での判定勝利から始まったものだ。
カルデナスは「これは私にとって全てを意味する。本当に世界タイトルをかけて戦うことを夢見てきたが、全てのベルトを争うチャンスを得られるなんて、まさに夢が叶った瞬間だ」と語った。「いつか井上との道が交わることは分かっていたし、疑いはなかった。試合のオファーを受けたとき、迷うことなく即座に承諾した。これは宝くじのようなものではないが、4団体統一王座のチャンスが来たら断る理由なんてない。まさに一生に一度の機会だ。」