ジョエル・ディアスは
9月14日、日本・名古屋のIGアリーナで、教え子
ムロジョン・アフマダリエフが無敗のジュニアフェザー級4団体統一王者・
井上尚弥に挑戦する際、再びセコンドにつく。
ディアスは5月、
ラモン・カルデナスのコーナーに就いていたが、無名に近いメキシコ系アメリカ人のカルデナスが「ザ・リング」誌パウンド・フォー・パウンド2位の井上を2回にダウンさせ、衝撃を与えた。カルデナスは健闘したが、日本人モンスターは立て直し、反撃して
8回TKO勝ちを収めた。4階級制覇王者の井上(30戦30勝27KO)は、アフマダリエフ(14勝1敗11KO)を「キャリア最難関の相手」と評しており、ディアスも同意している。
「自分たちの能力を信じる」ディアスは
『ザ・リング』に語る。「厳しいトレーニングを積んできた。井上は今も偉大なファイターだが、MJがこの試合を望んだ理由は、彼なら井上に勝てると信じているからだ。MJは豊富な経験を持ち、あらゆるスタイルを見てきた」
「カルデナスは井上にいい5ラウンドを与えて、強烈なパンチを当てた。だが現実としてカルデナスにはMJほどの経験はなく、MJのレベルで戦ったこともない。MJはカルデナスより強く、速く、手数も多い。さらにMJは122ポンドで完成された選手で、井上よりサイズが大きく、パワーもスキルも兼ね備えている」
井上は直近4試合で2度ダウンしている。もう一度は2024年、ルイス・ネリとの初回で喫したものだ。ネリとカルデナスはいずれも、前に出る井上にカウンターの左を打ち込み、崩した。ディアスはアフマダリエフも同じように井上を捉えると見ている。
「井上は倒されることがある。カルデナスの時のように、MJの強打を受ければダメージを負うだろう」ディアスは言う。「唯一の違いは、MJは“処刑人”で、回復する隙を与えないことだ。現実的に考えて、日本で井上に判定で勝つのは難しい。だからこそKOしなければならない」
「井上は手数が多い。だからこそ、しっかりとした一発を当て、傷めつけ、仕留めなければならない。MJは試合を締める術を知っていて、重いパンチを持っている。井上にはKOされる脆さがある。重要なのはタイミングで、回復させずに畳み掛けることだ」
「MJは井上がこれまでに見たことのないタイプだ。角度をつけ、足を動かし、空を切らせ、そして重いカウンターを返す。彼は頭が良く、自信も満ちている。井上は目の前に相手がいないことで苛立つはずだ」
Manouk Akopyanは『ザ・リング』の主任ライター。XとInstagramで @ManoukAkopyan をフォローできる。