アリーナ・ボクス・プロモーションズのアフメト・オーナーが交渉をまとめ、ムラド・アリエフが現欧州ヘビー級王者ラビノット・ジョジャイに挑戦する試合が、5月23日、クロアチア・ザグレブで行われることが決定した。
このイベントは、無敗のスーパーミドル級ルカ・プランティッチにとっての凱旋興行となる可能性もあり、クロアチア国内では「RTL Voyo」で配信予定。国際放映権についても現在調整が進められている。
「アリエフにとっては次のレベルへと進む絶好の機会だと思っている」と、オーナーは『ザ・リング』誌に語った。「彼はヘビー級の新世代の中に名を連ねるべき存在だ。だからこそ、私は彼を信じているし、そこに到達させるために一切の努力を惜しまない」。
ジョジャイ(20勝0敗1分16KO)は2016年にプロデビュー。コソボ生まれのファイターで、これまでドイツ、コソボ、スイスで試合を重ねてきた。
32歳のジョジャイは、タフネスで知られるタマス・ロディに対し4回終了TKO勝ちを収めた一方で、ミロサヴ・サビッチ戦では8回引き分けに終わった。サイズ差の大きいオレクサンドル・ザコジィとの試合では敗北が予想されていたが、序盤にダウンを喫しながらも盛り返し、自らもダウンを奪い返して12ラウンドの判定勝利を挙げた。
アリエフ(13勝0敗10KO)はアマチュア時代に際立った実績を持ち、2021年の東京五輪ではフランス代表として出場した。プロ転向後は主にドイツを拠点に試合を重ねている。
ロシア生まれで現在29歳のアリエフは、ヤクプ・サグラムに5回TKO勝ち、エフゲニオス・ラザリディスに10回判定勝ち、そして直近ではダビド・ブリトを6回TKOで下している。