ヘビー級の新鋭
ムラド・アリエフは、キャリアの次のステップとして、今週土曜日にドイツ・ハンブルクのユニベルザムジムで
ラビノト・ジョクシャイに挑み、ヨーロッパ王座獲得を狙う。
ムラド・アリエフ(13勝無敗、10KO)は「ザ・リング・マガジン」に「早くリングに戻りたい」と語った。「これは素晴らしい試合になる。ハンブルクで戦うのが大好きだ。プロデビューもあそこで飾ったし、その後も何度か試合をしている。いつもここで戦うのは気持ちがいいんだ。」
「ジョクシャイは無敗で現ヨーロッパ王者だ。だからいいファイターで、決して侮るつもりはない。一方で、自分の強みもわかっているし、必ず勝てると確信している。ただし集中してベストを尽くさなければならない。」
ロシア生まれでフランスを拠点とするこのファイターは、2020年のオリンピックでフランス代表として出場し、その後ヨーロッパ王座を獲得して輝かしいキャリアを築いたレノックス・ルイスやウラジミール・クリチコのようなオリンピアンたちに続くことを目指している。
「プロ転向時に掲げた目標はふたつあった。ヨーロピアンチャンピオンになることと、WBC世界ヘビー級王者になることだ」と彼は語った。「グリーン&ゴールドのWBCベルトはボクシング界で究極の栄冠だが、ヨーロピアンタイトルにも素晴らしい歴史があり、世界王座を目指す上で非常に重要なステップだと考えている。」
「勝って、できれば数回防衛したい。これまで多くの偉大なファイターがこのタイトルを手にしてきた。彼らの足跡をたどり、自分も歴史の一部になりたいんだ。」
父親の厳しい指導のもと、フランス・リールで準備を重ねてきたアリエフは、将来の大きな野望を抱いているものの、当面は32歳の対戦相手に全力で集中している。
「ジョクシャイを見くびるようなミスはしない」と彼は言い加えた。「この試合が今の自分のすべてであり、彼に勝つまでは先のことを話す意味もない。」
しかし、アリエフのプロモーターであるアフメト・オネルは、自身のファイターを強く推し進めることで知られており、29歳のアリエフには大きな可能性があると確信している。
プロモーターはこう語った。「ムラドは今、ヘビー級で最も注目すべき新鋭ファイターだと思う。これまでのように努力を続け、集中力を保てば、彼の可能性は無限大だ。すでに世界トップ10にランクインしている。」
「もし彼がジョクシャイに勝ってヨーロッパ王座を獲得すれば、世界タイトル挑戦の最有力候補の一人になるだろう。現在ヘビー級は多くの才能ある若手がひしめく熱い階級であり、ムラドはその中でも最も有望な存在かもしれない。」
ジョクシャイ(20勝無敗1分、16KO)は2016年にプロ転向し、コソボ出身のファイターとしてドイツ、スイス、そして故郷コソボで試合を重ねながらキャリアを積んできた。
プロ8年目のジョクシャイは、2023年5月にミロサヴ・サヴィッチとの8ラウンドのスプリットドローを経験して以来、3連勝中でこの試合に臨む。ウクライナのオレクサンドル・ザホジイの初防衛戦では体格差で敗れると予想されていたが、序盤のダウンを挽回して自らもダウンを奪い、11月に12ラウンド判定勝ちを収めた。
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