モーゼス・イタウマは、2025年中にヘビー級の世界タイトルに挑戦できると前向きに考えているが、それはオレクサンドル・ウシクが引退するか、王座を返上する場合に限られる可能性が高いと見ている。
イギリスの次世代ヘビー級スター候補として期待されている20歳のモーゼス・イタウマは、当初、ヘビー級史上最年少での世界王者を目指していた。しかし、その記録は当面の間、マイク・タイソンの手に残ることになりそうだ。
モーゼス・イタウマ(11勝無敗、9KO)は最年少王者の記録更新こそ逃したものの、2025年中に世界王座への初挑戦が実現する可能性は依然として高い。現在、彼はWBOランキング2位、WBAランキング3位に位置している。
チャタム出身のモーゼス・イタウマは、昨年12月にデムシー・マキーンを初回で圧倒しKO勝ちを収めた。次戦は、5月24日にグラスゴーで開催されるジョシュ・テイラー対エコー・エスーマン戦の興行での出場が予定されている。
対戦相手はまだ正式発表されていないものの、誰が相手であっても、モーゼス・イタウマには圧倒的なパフォーマンスが期待されている。それによって、彼がヘビー級の次なる天才的存在になり得るという期待が、さらに強まることになるだろう。
WBA、WBC、WBO、そしてThe Ringの王座は現在すべてオレクサンドル・ウシクが保持しており、同じプロモーションに所属するダニエル・デュボアがIBF王座を手にしている。
今年中、恐らく夏頃にウシクとデュボアがヘビー級の4団体統一戦を行うと見られており、その後にはいくつかの王座が返上され、空位になる可能性が高いとされている。
イタウマは、その瞬間を虎視眈々と狙っている。
「もちろんだよ」とイタウマはザ・リング・ポッドキャストで、次世代ヘビー級の中心を担う存在としての意識を問われた際に語った。「必要なのは、ウシクのたった一度のミスか、王座のひとつが手放されること。それだけで、ヘビー級戦線はまた活気を取り戻すんだ。」
「今のところは、ウシクが“王”なのは間違いない。だから、彼が引退するか、王座を返上するのを待つしかないんだ。そうなれば、俺みたいな選手がそこに入り込んで、タイトルを掴みにいける。」
「誰の名前も挙げるつもりはない。でも去年、“タイトルを獲りたい”って言ったよな。そして今、確実にそのタイトルに近づいてきてるのは間違いないんだ。」
「誰かの言いなりになるつもりはない。ただ、俺は“何か大きなもの”にたどり着こうとしてるだけ――世界タイトルか、それに近い何かかもしれないけどね。俺の仕事はリングに上がって戦うこと。それ以外のことはチームに任せてるよ。」