モーゼス・イタウマは、土曜夜に行われるディリアン・ホワイトとの試練の一戦を思うと夜も眠れないと明かす。
20歳のイタウマは、サウジアラビア・リヤドのANBアリーナで行われるeスポーツ・ワールドカップのメインイベントで、ホワイトとの試合において大きな本命として臨む。彼は今週、
DAZNペイ・パー・ビューのメインイベントで37歳の元世界タイトル挑戦者をKOするつもりであることさえ認めている。
過去2年間のホワイトの試合間隔の長さが、プロ32か月で12戦全勝(10KO)の
イタウマの快進撃を止める可能性を阻むかもしれないと指摘されている。しかし若き挑戦者は、“ザ・ボディ・スナッチャー”のベストな状態での登場を予想しており、そのことを考えると夜も眠れなくなるという。
「
ディリアン・ホワイトとの対戦が、夜眠れない原因だった」とイタウマは語る。「頭の中でシナリオが浮かんできて、それが多くの人にとって問題になるかもしれないと感じた。自分はいつも行動する人間だ。思ったらやる。試合前に人が緊張や不安を感じる理由は、結果に集中しすぎているからだ。でも自分は結果にこだわらない。自分の試合プラン通りにボクシングすることに集中している。」
「試合プラン通りに戦えばディリアン・ホワイトに勝てると分かっている。そうすれば任務完了で、方程式を解いたようなものだ。逆にそれができなければ失敗だ。勝っても特別うれしいとは言えないが、できなければ落胆するだろう。ボクシングは相手を意識を失わせることが目標で、それができなければ任務失敗のように感じるのが面白いところだ。もし自分がホワイトをKOしたら、『当然やるべきことをやった』という感じで任務完了だ。でもそれができなければ、そう、やはり落胆するだろう。」
イタウマより17歳年上のホワイトは、プロ入りから14年の波乱万丈なキャリアで、英国ヘビー級王座とWBC暫定王座を獲得してきた。ホワイト(31勝3敗、21KO)はまた、
アンソニー・ジョシュア、アレクサンデル・ポベトキン、
タイソン・フューリーに痛烈なKO負けを喫している。
どのホワイト像を思い描いているか尋ねられると、イタウマはこう答えた。
「怖くて意地の悪そうな顔をして、俺の首を取りに来る男を想像している。実際そういうつもりで来ると思うからだ。
自分はWBOで1位にランクされているから、俺に勝てば
ジョセフ・パーカー(暫定王者)との再戦の候補に入るだろうし、彼にとって良い位置につけるはずだ。どんなディリアン・ホワイトが来るか分からないが、最高の状態の彼を想定している。」