モーゼス・イタウマは、父の母国ナイジェリアで戦うことを「最終目標」と表現した。
20歳のイタウマは、プロデビューからわずか2年半で13戦13勝(11KO)という圧倒的な戦績を築き、ヘビー級の未来を担う存在と広く見られている。
プロモーターのフランク・ウォーレンが9月に明かしたところによると、サウスポーながら右利きのモーゼス・イタウマは12月13日、マンチェスターのコープ・ライブ・アリーナでメインイベントとしてリングに戻る予定だ。
これまでイングランドとスコットランド、さらにリヤドで4試合を行ってきたイタウマだが、現在はナイジェリア・ラゴスを訪問中で、ブランドン・グラントン対マーカス・ブラウンの試合をメインとするバルモラル・プロモーションズの興行にゲストとして参加している。
イタウマはスロバキア生まれで、幼少期にケント州チャタムへ移住したが、父はナイジェリア出身。アフリカで最も人口の多いナイジェリアへの帰国は子供の頃以来初めてであり、将来ここで試合をしたいという希望を明かしている。
彼はDAZNに対して次のように語った。
「もちろんここでボクシングをしたい。それが最終目標だ。ナイジェリアの人々を見ると、自分を受け入れてくれる彼らが自分の人々だと分かる。
ずっと話題にはなってきたけど実現していなかったことの一つだと思う。でも今は、ナイジェリアで試合を実行するための最終段階に来ていると思う。
飛行機を降りたとき、誰かが自分のベルトのことを聞いて“誇りに思う、君はナイジェリア人でよくやっている”と言ってくれた。そういう人々の期待には応えたくなる。
15年以上ぶりの帰国で、前回は2010年。幼すぎて覚えていなかったけど、大人の目で見ると本当に素晴らしい。」
イタウマは、プロ入りから完璧なスタートを切ったことで『ザ・リング』誌のヘビー級ランキング9位に入っており、さらにWBAとWBOでは1位、WBCで4位、IBFで5位につけていることから、世界ヘビー級タイトル挑戦の目前にいる。
12月の試合はこれまでのキャリアで最も厳しい試練になると予想されており、『ザ・リング』誌のマイク・コッピンガーによると、
マイケル・ハンターや
デビッド・アデレイが対戦候補に挙がっている。