ラスベガス- マイケラ・メイアーとサンディ・ライアンは金曜午後、ステージ上で顔を突き合わせ、長時間にわたり緊張感に満ちたフェイスオフを展開した。
ふたりの顔の距離は、昨年9月27日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン内シアターで行われた初戦と同じくらい近かった。あの激闘は10ラウンドにわたる接戦となり、メイアーがマジョリティ・ディシジョンで勝利を収めている。今回の再戦に先立ち、メイアーとライアンはともに147ポンド契約の10回戦に向けて、無事に計量をクリアした。
ラスベガスを拠点とするメイアー(20勝2敗15KO)は、ネバダ州アスレチック・コミッションのスケールで146ポンドを計測。イングランド出身のライアン(7勝2敗1分3KO)は145.5ポンドで計量をパスした。
ふたりの再戦は、ESPNで中継されるダブルヘッダー興行のメインイベントとして行われる。
2016年リオ五輪アメリカ代表のメイアーにとって、今回はライアンから奪取したWBOウェルター級王座の初防衛戦となる。
前回の試合は極めて競り合った内容となり、ウェルセカ・ロルダン(97-93)とブノワ・ルッセル(96-94)がメイアーの勝利と採点した一方、ボブ・ウィリアムズは95-95でドローとした。
34歳のメイアーは他の選択肢も模索していたが、最終的には31歳のライアンとの即時リマッチを受け入れた。オッズは拮抗しており、ドラフトキングスによれば両者ともに-110と完全な五分の見立てとなっている。
前回の激闘は高く評価されたが、試合前に起きたある事件が影を落とした。場所はマンハッタンのライアンの宿泊ホテル前。正体不明の男がマスクを着けたまま接近し、赤い塗料の入ったバケツをライアンの右脚と腹部に浴びせた後、逃走した。
ライアン陣営は、試合数時間前に彼女の精神を揺さぶるため、メイアー側が仕掛けたものだと非難したが、メイアー本人は一切の関与を強く否定している。
メイアー対ライアン戦のアンダーカード6試合の公式計量結果は以下の通り。
【ESPN】
午後10時(東部)/午後7時(太平洋)
ブライアン・ノーマン・ジュニア(26勝0敗22KO 1NC/ジョージア州コニャーズ)146.7ポンド
vs
デリック・クエバス(27勝1敗1分19KO/プエルトリコ・リオ・ピエドラ)146.3ポンド
※12回戦、ノーマンのWBOウェルター級タイトル戦。
【ESPN+】
午後7時(東部)/午後4時(太平洋)
ブルース「シュ・シュ」キャリントン(14勝0敗8KO/ニューヨーク・ブルックリン)125.3ポンド
vs
エンリケ・ビバス(23勝3敗12KO/カリフォルニア州モンテベロ)125.8ポンド
※10回戦、WBCフェザー級挑戦者決定戦。
エミリアーノ・バルガス(12勝0敗10KO/ネバダ州ラスベガス)138.6ポンド
vs
ヒオバニー・ゴンザレス(20勝7敗2分15KO/カリフォルニア州ストックトン)138.3ポンド
※8回戦、ジュニアウェルター級。
デランテ「タイガー」ジョンソン(14勝0敗6KO/オハイオ州クリーブランド)146ポンド
vs
ケンド・カスタネーダ(21勝8敗9KO/テキサス州サンアントニオ)146.8ポンド
※8回戦、ウェルター級。
デドリック・クロックレム(1勝0敗1KO/ワシントン州タコマ)128.6ポンド
vs
ディオン・ルバルカバ(2勝1敗1KO/テキサス州ブラウンズビル)128.8ポンド
※4回戦、ジュニアライト級。
エマニュエル・チャンス(プロデビュー/ニュージャージー州イーストオレンジ)119.4ポンド
vs
ミゲル・グスマン(1勝0敗1KO/カリフォルニア州サンバーナーディーノ)118.7ポンド
※4回戦、ジュニアフェザー級。
Keith Idecは『ザ・リング』のベテラン記者・解説者。X(旧Twitter):@idecboxing。