土曜日の夜、メイヤーは元WBO女子ウェルター級王者サンディ・ライアンに対して、より積極的かつ攻撃的に試合を進め、ときに粘り強く前に出るライアンに主導権を渡すことなく、終盤の反撃にも耐えて、WBO女子147ポンド級王座を守った。2度目の対戦となったこの試合では、序盤からライアンの戦術的調整にも冷静に対応し、左目の上のカットを抱えながらも、フォンテーヌブローのブルーライブ・シアターで行われた10回戦をユナニマス・ディシジョン(3者一致の判定)で制した。
ジャッジの採点は、マックス・デ・ルカが98-92、ブノワ・ルーセルとスティーブ・ワイスフェルドがそれぞれ97-93でメイヤーに支持を与えた。
CompuBoxの非公式統計では、メイヤーが516発中178発をヒットさせ、ライアンは377発中146発を記録。パワーパンチではメイヤーが147発中336発、ライアンは107発中255発を記録したが、ジャブではライアンが上回った(ライアン39発中122発、メイヤー31発中180発)。
ラスベガス出身のメイヤー(21勝2敗、5KO)は、2016年のリオ五輪アメリカ代表。昨年9月、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンのシアターでライアンからWBO王座を奪って以来の初防衛戦だった。
リング上でESPNのマーク・クリーゲルに対しメイヤーは語った。
「もっとしっかり腰を据えてパンチを打つようにして、フックに力を込めた。あのフックは上から振り下ろす形だった。サンディは姿勢がまっすぐすぎて、前に出てプレッシャーをかけてくるタイプだから、私たちはその上から叩き落とす形で彼女を崩す練習をしてきた。」
この勝利によって、ESPNのメインイベントでの2連勝を飾ったメイヤーは、『ザ・リング』誌の女子ウェルター級ランキング1位の座をキープ。ライアン(7勝3敗1分、3KO)は同ランキング3位だった。
ライアンに2度勝利したメイヤーは、次に4団体+『ザ・リング』の王座を持つウェールズのローレン・プライス(9勝0敗、2KO)との王座統一戦を希望している。
「サンディ・ライアンには2度勝った。今度は統一戦に進む時。相手はローレン・プライスよ。」
プライスは、前戦で3月7日にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでナターシャ・ジョナスをユナニマス・ディシジョンで下している。ジョナス(16勝3敗1分、9KO)は2024年1月、リバプールのエコー・アリーナで行われたIBF王座防衛戦でメイヤーにスプリット・ディシジョン勝ちを収めた。
今回はそのときよりも、メイヤーが優勢に試合を進めた。
ライアンの終盤の反撃で採点に影響が出る可能性を考えたメイヤーは、第10ラウンドで疲れの見えるライアンと激しい打ち合いに臨み、左フックを顔面とボディに打ち分け、2人のジャッジにラウンドを取らせた。
第9ラウンドでは、左目から激しく出血しながらも、メイヤーはライアンのラリーに耐え、パンチを返して粘りを見せた。第8ラウンドには頭がぶつかりメイヤーにカットが生じたほか、ライアンの右がヒットする場面も見られた。
第7ラウンドはメイヤーが勢いよく入り、1分20秒付近の打ち合いでは両者ともに強打を交えた。
第6ラウンド序盤にはメイヤーの右が、後半には左アッパーとボディへの強烈な右が観客を沸かせた。
第5ラウンドではメイヤーがコンビネーションを連発し、粘るライアンも右や左の強打を返して応戦。第4ラウンド終盤にはライアンの右アッパーがメイヤーの動きを止める場面もあった。
第3ラウンドでは、メイヤーとライアンが序盤にボディの応酬を繰り広げ、後半にはメイヤーがライアンを後退させてクリンチに追い込んだ。後頭部打ちでライアンは警告を受け、その直後にメイヤーが攻勢に転じた。
第2ラウンドはライアンの右、そして固いジャブが印象的だったが、終盤にはメイヤーの左フックでライアンがクリンチに逃げた。
初回はメイヤーがボディへのジャブで試合の主導権を握り、ライアンも上へのジャブを返したが、全体のペースはメイヤーが握っていた。
6か月前の初戦では、ジャッジのウェールスカ・ロルダン(97-93)とブノワ・ルーセル(96-94)がメイヤーを支持し、ボブ・ウィリアムズが95-95のドローと採点。接戦だったため、メイヤーは即座にライアンとの再戦を受け入れていた。
なお、初戦直前にはライアンが滞在するマンハッタンのホテル前で、正体不明の男に赤いペンキをかけられるという騒動が発生。ライアン陣営はこれが心理戦の一環だったとし、メイヤーを非難したが、メイヤー本人は関与を完全に否定している。
Keith Idecは『ザ・リング・マガジン』のシニアライター兼コラムニストである。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡を取ることができる。