ボクシング界では比較的静かな週末かもしれないが、メキシコでひっそりと注目すべき一戦があり、激しい展開が予想されている。
元WBAフェザー級王者
マウリシオ・ララ(28勝3敗2分、21KO)と、元3度の世界タイトル挑戦者
ミゲル・ロマン(71勝14敗、51KO)が、今夜メキシコのシウダード・フアレスで対戦する。
10ラウンドのジュニアライト級戦として行われるこの試合は、両者のキャリアにとって極めて重要な意味を持ち、どちらも敗北は許されない。
「戦争になるだろう」とロマンは約束する。「すべての情熱を注ぐ。もし負けたら、ボクシングを引退する。」
一方、若いララはこの試合をきっかけに、かつて期待されたキャリアを再び軌道に乗せたいと考えている。
「ロマンを倒して、再びビッグファイトの舞台に戻る準備はできている」とララは語った。
ロマンは2003年にプロデビューを果たした。キャリアの中でメキシコ・バンタム級王座や、階級をまたいで複数のWBC地域タイトルを獲得してきた。
39歳の彼は、2011年にWBAフェザー級王者ジョナサン・バロス(判定12)、2012年にWBCライト級王者アントニオ・デマルコ(5回KO)、2018年にはWBCスーパーフェザー級王者ミゲル・ベルチェルト(9回TKO)といった強豪たちに敗れている。
また、これまでにセサール・ソト(10回2戦、スプリット判定・ユナニマス判定)、三浦隆司(12回KO負け)、オーランド・サリド(9回TKO負け)、オーシャキー・フォスター(2020年11月、9回KO負け)といった元世界王者や将来の王者たちとも拳を交えてきた。フォスター戦以降、ロマンは10戦無敗を維持している。
一方のララはプロ転向から10年。デビュー戦で黒星を喫したものの、その後11連勝を飾った。しかしエリオット・チャベスに初回KOで敗れた後、“ブロンコ”は再び立ち上がり、英国遠征で無敗のジョシュ・ウォリントンを9回TKOで破って世界に衝撃を与えた。7か月後の再戦では序盤のカットにより2回テクニカルドローとなった。
メキシコシティを拠点とするララはその後も精力的に試合をこなし、再びイギリスへ渡り、リー・ウッドを9回KOで下して2023年2月にWBA世界フェザー級王座を獲得した。だが3か月後のダイレクトリマッチでは減量に失敗し、精彩を欠く内容で、ウッドが見事なボクシングを披露して12回の大差判定で王座を奪還した。
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