元WBCジュニアライト級王者のミゲル・ベルチェルトが、エディクソン・ペレスとの一戦で土曜夜(メキシコ・レイノサ)にほぼ1年ぶりのブランクに終止符を打つ。
33歳となったベルチェルトは、再びリングに戻れることに幸福感と強いモチベーションを感じている。
「エディクソン・ペレスについてはあまり詳しく知らないけれど、復帰戦でもいつものようにスペクタクルな試合を見せる準備はできている」と、ベルチェルト(41勝3敗、36KO)は通訳を介してThe Ringに語った。
「レイノサの人々のために最高のショーを届けたい。」
本来であればベルチェルトはもっと早く復帰できたが、**「タイミングが合わなかった」**として慎重に機会をうかがっていたという。そして今回、ペレス(30勝13敗1分、24KO)戦のオファーが届いたことで復帰を決意した。
「これまでもいくつかオファーはあったけれど、今のキャリアでは自分の試合を自分で選びたい段階にある」と彼は語る。「その中で、この試合こそが最も自分を奮い立たせたんだ。」
さらに続けてこう付け加えた。
「自分は今でもライト級のトップ選手たちと戦える実力があると思っている。ただ、そのためには正しい条件のオファーが必要だ。」
ベルチェルトは2021年2月、オスカル・バルデスに10回KO負けを喫し、保持していたWBC世界ジュニアライト級王座を失った。
この敗戦を機に、彼は階級を上げてライト級へ転向したが、13か月後の復帰戦で**ジェレミア・ナカティラに6回終了時棄権負け(RTD)**を喫する波乱の展開となった。
それでもベルチェルトは気持ちを切り替え、その後は3連勝を記録。敗戦を乗り越えながら、再びファンの前に立つ準備を整えてきた。
過去の敗戦にもかかわらず、ベルチェルトは今なおボクシングを楽しみ、心からこのスポーツを愛していると語る。彼にとってリングはまだ終着点ではない。
「今の自分は次の試合だけに集中している。」とベルチェルトは語った。「戦えることが嬉しいし、今もファンの愛を感じている。この試合のあと、次の試合までにあまり時間が空かないことを願っている。」
ベルチェルトの長年の側近であり信頼厚いマネージャー、マリオ・アブラハムも、彼のキャリアにはまだ可能性があると考えている。ただし、「無理な挑戦はさせない」とも強調した。
「ミゲルはこれまでに44戦して36KOを記録し、8度の世界タイトルマッチで7勝を挙げた。長く、そして成功したキャリアを築いてきたと思う」とアブラハムは語った。
「前戦も今戦もメキシコ国内での試合だが、彼自身がその環境に満足している。アメリカや他国からのオファーもいくつかあったが、リスクに見合う内容ではなかったため、チーム全体で見送る判断をした。」
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