マイケル・ハンターはキャリアの再起を図る。4月19日、カリフォルニア州ロングビーチのサンダースタジオで開催されるショウタイム・ボクシング・プロモーションズの興行で、ヘビー級のメインイベントを務めることが決定した。対戦相手は未定だが、この試合を復帰戦とし、新たなキャンペーンをスタートさせる。
「バウンティ・ハンター」ことハンター(24勝1敗2分 17KO)は、世界最高峰のヘビー級ファイターが集うリヤド・シーズンのリングに立つことを狙っている。
これまでに数々の強豪と拳を交えてきた。2017年にはオレクサンドル・ウシクとのクルーザー級戦で判定負け。2018年にはマーティン・バコレをTKOで撃破。そして2019年にはアレクサンダー・ポベトキンと引き分けている。
しかし、そのポベトキン戦(アンソニー・ジョシュア vs. アンディ・ルイス・ジュニアの再戦アンダーカードとしてサウジアラビアで開催)以降、ハンターはトップ戦線から遠ざかり、実力に見合わない相手との試合が続いてきた。
ハンターはリング誌のインタビューで「俺は間違いなくトップクラスの選手なのに、チャンスをもらえていない」と語った。
「俺の戦績や実績を見れば明らかだ。誰もが分かっていることさ。俺はどんな相手とも戦えるし、勝てる。みんなそれを知ってるんだ。でも問題は、誰も俺との試合を受けようとしないことだ。俺はビッグマッチを望んでいるし、パフォーマンスでそれを証明し、レガシーを築くつもりだ。俺は他のヘビー級戦士と同じ舞台に立つべき存在だ。それなのに、同じ選手ばかりがリサイクルされてる。俺は大手プロモーションの後押しを受けたことがない。でも、俺は常にプレッシャーに打ち勝ってきたし、これからもそうする。」
ハンターは、今でも世界レベルで戦えるアメリカの数少ないヘビー級コンテンダーの一人だ。2012年ロンドン五輪代表である彼は、デオンテイ・ワイルダー、アンディ・ルイス・ジュニア、ジャレル・ミラー、ジャレッド・アンダーソン、無敗のリチャード・トーレス・ジュニアらとの対戦を望み、トップ戦線への復帰を目指している。
「アメリカには多くの偉大なヘビー級選手はいない。でも、マイケル・ハンターという偉大なヘビー級戦士がここにいる。俺は誰とでも戦えるし、みんな俺を必要としてるんだ。」
さらにハンターは、「Bサイド」としての試合も厭わないと語る。ジョシュア、バコレ、ジャイレル・チャン、ジョー・ジョイス、フィリップ・フルコビッチらとの対戦も歓迎すると明言した。
2021年にはIBF王座挑戦者決定戦でフルコビッチと戦うチャンスがあったものの、ハンターはその試合を辞退。当時、マッチルーム・ボクシングが606,666ドルの入札を獲得し、ハンターにはその60%の報酬が支払われる予定だった。
「本当に理解不能だった。俺は契約書を送ったのに、向こうから『試合は受けない』とだけ返信が来た。」と当時エディ・ハーンは語っていた。
ここ数年はトリラーやドン・キングのプロモーションで活動していたが、現在はフリーエージェントとなったハンター。現在WBAランキング2位の彼は、次こそビッグマッチのチャンスを掴むつもりだ。
「今こそ、マイケル・ハンターのブレイクアウトの時だ。」
「俺には多くのビッグファイトが待っている。俺は小柄なヘビー級ファイターだが、巨人たちを相手に戦ってきた。ダビデがゴリアテを倒す物語のように、俺もそれを証明しなければならない。俺には俺を支えてくれる人が必要だ。でも、チャンスさえあれば、必ず頂点までたどり着く。俺はその瞬間を待っているんだ。」
Manouk Akopyan はリングマガジンの主任ライター。XおよびInstagramで @ManoukAkopyan をフォローできる。