メルビン・ジェルサレムは、引退したばかりの重岡優大を圧倒して判定勝を収めてから5か月、WBCミニマム級王座の新たな防衛戦に臨む。
直近6戦のうち4戦を敵地で戦った31歳は、今回は母国フィリピンに戻り、初挑戦者
シヤコルワ・クーゼを迎え撃つ。
この試合は首都マニラで10月に開催予定で、日程は近日中に確定するとBoxingSceneが第一報を伝えた。
ジェルサレム(24勝3敗12KO)は当初、元IBF王者ダニエル・バジャダレス(31勝4敗1分19KO)と対戦する予定だったが、メキシコ人のビザ問題により実現しなかった。
また、RING・WBA・WBO王者
オスカー・コジャソ(12勝無敗9KO)との再戦案も依然として可能性が残されている。ジェルサレムは2023年5月、同王者に7回TKOで敗れており、それから2年余りが経過した。
一方コジャソは9月20日、ゴールデンボーイが主催する世界戦ダブルヘッダーの一環として、ジェルサレムの同胞ジェイソン・ヴァイソンを相手に統一王座の防衛戦に臨む。この大会では、女子フライ級4団体統一王者
ガブリエラ・フンドラも登場する。
南アフリカのクーゼ(9勝2敗1分4KO)は、2021年7月に宿敵バンギレ・ニャンガニに12回のマジョリティ判定で惜敗して以来、6連勝をマークしている。
昨年12月には無敗だったビーバン・シバンダにマジョリティ判定で勝利し、WBCシルバー王座を獲得。その勢いのまま、今年5月31日には元世界挑戦者サミュエル・サルバを10回判定で下している。