「ミートボール」ことモリー・マッキャンがマッチルームと正式に契約し、今年中にボクシングキャリアをスタートさせることが決まった。
35歳のマッキャンは、2025年初頭にUFCロンドンでアレクシア・タイナラに敗れた後、MMAからの引退を発表していた。
かつてリヴァプールFCの選手でもあり、サンドイッチ店で働いていたことから「ミートボール」の愛称で親しまれるマッキャンは、MMA引退後もスポーツの世界にとどまる意志を表明していた。そして今回、彼女はこれからも“戦い”で生計を立てていくことが正式に明らかとなった。
プロボクシングデビューの日時と会場はまだ発表されていないが、新たなプロモーターであるエディ・ハーンは、マッキャンが今後世界各地で試合を行っていくと語っている。
マッキャンは自身の決断についてこう話した。「MMAを離れるにはちょうどいいタイミングだった。だからボクシングという新しいキャリアが待っていることをわかっていて、この競技を去る決断をしたの。」
「ボクシングの素地はちゃんとある。私は子どもの頃から、よくボクシングジムに出入りしていた。戦うのが好きだし、パンチを打つのが好きなんだ。私はただ突き進むだけ。相手が誰であろうと、どこであろうと、いつであろうと戦うつもりよ。」
新たにプロモーターを務めるエディ・ハーンは、マッキャンが1年以内に世界タイトルの一つを狙うことを期待しており、次のように語った。「彼女はこれからボクサーとして戦っていく。そして、ついにその時が来たと言えるだろう。元ABAチャンピオンであることは広く知られているし、ボクサーとしての実力も誰もが認めている。UFCでは大きなスターとなり、世界的にその名を知られる存在となった。」
「彼女とともに新たな旅を始められることを本当にうれしく思っているし、マッチルームを選んでくれたことに感謝している。これから世界中で戦っていくことになるし、大きな夜がいくつも訪れるはずだ。彼女にはしっかりと試合を重ねて、常にアクティブでいてほしいと思っている。」
「これまでケージサイドで彼女の試合を観る機会があったけど、あの雰囲気、エネルギー、そしてファンの熱狂ぶりは本当にすごかった。彼女は素晴らしい人間で、優れたファイターだ。そして今、本物のグローブを手にし、いよいよボクシングの旅が始まろうとしている。」
マッキャンは次のように語った。「いろんな団体やプロモーターからたくさんの契約オファーをもらったけど、中にはもっと多くの金額を提示してきたところもあった。でも最終的な目標は、ただの見せかけじゃない“本物の”プロモーションの下で、世界チャンピオンになることなの。」
「ファンがいきなり味方になってくれるなんて思ってない。誰だってそうだけど、自分も一から実力を示していかなきゃいけない。リングでは常に全力を出し切るつもりだし、この人(ハーン)には約束する、8戦以内に世界タイトルを獲るって。昔みたいに、タイトルを獲ったら腕時計が欲しいのよ。」