マッチルーム代表のエディ・ハーンは、2026年をビッグファイトナイトの連続で幕開けすると約束していたが、その言葉どおり、金曜日の夜、1月から2月にかけて英国と米国で実施される4つの興行が発表されたのである。
まず、
アンディ・クルスの世界ライト級王座挑戦をめぐる
入札で勝利したことを受け、キューバ出身のクルスが新王者レイモンド・ムラタヤと対戦することが正式決定した。試合は1月24日、ラスベガスのフォンテーヌブローで行われる。この会場は、9月のカネロ対クロフォードの一大イベント週で、WBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガが防衛戦を行った場所でもある。
ボージー・エニスの指導を受けるクルス(6勝無敗、3KO)は、ムラタヤ(23勝無敗、17KO)を相手に勝機があると見ている。特に、ムラタヤのヘッドコーチであるロバート・ガルシアが、
今回の初防衛戦後には140ポンド級へ階級を上げる可能性に言及している点も、クルスにとっては追い風となる。
翌週の1月31日には、別のIBFタイトルが懸けられる。無敗の世界スーパーウェルター級王者
バフラム・ムルタザリエフが、待望の2度目の防衛戦として、サンダーランド出身のジョシュ・ケリーと激突する。会場はニューカッスルの1万1000席規模のユティリタ・アリーナである。
ムルタザリエフ(23勝無敗、17KO)は、今回も敵地に乗り込むことになるが、約15か月のブランク明けでも動じる様子はないだろう。一方、ケリー(17勝1敗1分、9KO)は過去に期待を裏切る内容もあり、今回のマッチルーム復帰戦では大きな試練に直面することになる。
その3週間後には、2年以上の時を経て待望の再戦が実現する。元世界王者同士、
リー・ウッド(28勝4敗、17KO)と
ジョシュ・ウォーリントン(32勝4敗1分、8KO)が、ノッティンガムのモーターポイント・アリーナで再び拳を交える。初戦では、ウッドは2人のジャッジに59-55、もう1人に58-56と大差で劣勢だった。しかし7回、ウォーリントンがまったく予期していなかった右フックと連打を叩き込み、試合を劇的に終わらせたのである。
それ以来、両者とも敗北を経験し、それぞれが自らのキャリアを見つめ直す時間を過ごしてきた。しかし今回、ウッドの地元で2023年のベストファイトのひとつを再び再現することになる。ウッドは今年5月、
アンソニー・カカーチに9回TKOで敗れており、その雪辱も懸かっている。
さらに翌週、マッチルームは再び米国へ。エディ・ハーンは交渉をまとめ、
エドゥアルド・ヌニェス対エマヌエル・ナバレッテによるIBF・WBO王座統一戦が、両者の次戦として正式決定した。開催地はアリゾナ州グレンデールで、同地は米国でも有数のメキシコ系人口を抱える地域として知られている。
ヌニェス(29勝1敗、27KO)は、9月の地元凱旋戦でクリストファー・ディアス=ベレスに対してタフな12回戦を制した。また、その4か月前には
日本・横浜で力石政法を圧倒し、130ポンド級の王座を獲得している。
ハーンは、この試合週のヌニェスが精神的疲労で動きが鈍かったと嘆いたが、試合後にリング上でナバレッテ(39勝2敗1分、32KO)とフェイスオフした以上、次戦ではより鋭さが求められる。
30歳の彼は、本来であればフィリピン人挑戦者チャーリー・スアレスと、5月10日の一戦のダイレクトリマッチを行う予定であった。その試合は偶発的なバッティングによって途中終了となり、
7ラウンドを消化した時点でノーコンテストと裁定されたのである。
しかし今回は、その代わりに、ハイリスク&ハイリターンのチャンスが広がるこの階級に、まさに喝を入れるような、メキシカン同士の爆発的な激突がファンの前に届けられることになった。