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マーヴィン・ハグラー対トーマス・ハーンズ:40周年記念特集
カラム
Anson Wainwright
Anson Wainwright
RingMagazine.com
マーヴィン・ハグラー対トーマス・ハーンズ:40周年記念特集
「ザ・ウォー」と名付けられたマーヴィン・ハグラー対トーマス・ハーンズのスーパーファイトは、その名に恥じない壮絶な戦いだった。


この二人は1982年から互いを意識し続けていたが、ハーンズが2度にわたって拳の負傷で試合をキャンセルしたため、対戦は実現しなかった。


両者がついに激突したのは1985年4月15日、ラスベガスのシーザーズ・パレス。舞台はハグラーが保持するThe Ring/統一世界ミドル級王座。長年の待望が報われる瞬間だった。


この一戦はまさに歴史に残る激闘となり、ザ・リング誌は「史上最もエレクトリックな8分間」と称した。


初回のゴングが鳴ると同時に、両者は壮絶な撃ち合いを展開。互いにダメージを与え合い、打ち合いの末、ハーンズは第3ラウンド途中で力尽きた。

「ついにトミー・ハーンズと戦えることになって、ようやく俺の求めていたものを手に入れたよ」
と、マーヴィン・ハグラーは数年前の『ベスト・アイ・フェイスド』のインタビューでザ・リング誌に語っている。


「こういう試合になるとは最初からわかってた。試合前のビルドアップからして奴は俺のことが嫌いだったし、俺も奴のことが好きじゃなかったからな。」


「歴史上でも最高の試合のひとつだった。ただ、俺にとっては最高の試合じゃなかった」
とハーンズは語る。


「俺は勝者だ。勝ち方も知ってる。勝つのが好きなんだ、そしてあの試合も勝ちたかった。今でも心に引っかかってる。今でも思い出すし、やり直せたらと思う。


あの夜は奴の方が上だった。俺がどれだけ打ち込んでも、奴は全部受け止めた。台所の流し以外の全てをぶつけたってのに、奴は前に出続けた。俺のパンチに反応して動いたが、決して下がらなかった。奴は全部平然と受け止めた。」

ハグラーは後に、ドナルド・カリーとともにザ・リング誌の年間最優秀選手に選出され、この試合は「年間最高試合」、そして第1ラウンドは「年間最高ラウンド」に輝いた。


ここでは、過去および現在のミドル級王者たち12人が、この壮絶な試合の記憶と想いを語ってくれた。
ナイジェル・ベン


WBO世界ミドル級王者(1990年)


「ちょうど軍隊を出たばかりの頃で、どこでこの試合を観たのかは思い出せないけど、すごい試合だったよ。とにかく凄まじい3ラウンドだった。マーヴィン・ハグラーは俺のヒーローだった。彼みたいになりたくて仕方がなかった。初めてハグラーに会ったときなんか、お辞儀すべきか、カーテシー(上品なお辞儀)すべきか、どうすればいいのかわからなかったよ。」


「ハーンズは2回ぐらいハグラーをグラつかせてたよな。見逃すかもしれないけど、あれは完全に殴り合いの戦争だった。トミー・ハーンズは素晴らしいファイターだったけど、プレッシャーをかけられると脆かった。だからこそ、ハグラーはガンガン攻めるしかなかったんだ。ハーンズの鋭いジャブと左フックはキレてたし、手数もすごかった。だけどハグラーは最初から火の玉のように突っ込んで、ハーンズに距離を与えなかった。彼は絶対に仕留められると確信していたんだ。第2ラウンドの終盤には、ハーンズの足元が本当にふらついていた。ハグラーはとにかく容赦なかった。間違いなくハーンズ相手に距離をとってボクシングするなんて無理だった。そんなことをすれば、ハーンズに打ち抜かれる。だから100%で攻め続けるしかなかった。カットされた後もパンチを出し続けて、ハーンズを自分の土俵に引きずり込んでいた。」


「最高の試合のひとつだよ。いい試合はたくさんあるけど、あの3ラウンドは間違いなく歴代最高の3ラウンドだ。俺とジェラルド・マクレランの試合も同じような感じだった。俺にとっては、あのハグラー対ハーンズの再現だった。どちらかが勝ち、どちらかが倒れるしかない、そんな戦いだった。俺たち二人とも絶対に負けたくなかった。ハグラーとハーンズも、同じ気持ちだったはずだ。」


「シュガー・レイ・ロビンソンとかカルロス・モンソンは観たことがない。俺より前の時代だからな。だけど、俺にとっては100%ハグラーが史上最高のミドル級の一人だった。彼とリングに上がれたら、ただ『彼と戦った』という名誉のためにでもやりたかったよ。」


「シュガー・レイ・レナードの試合は、ちょうど俺がイラン・バークレーと戦う前の頃だった。俺があの時バークレーをあれだけ完膚なきまでに叩きのめしてなかったら、6百万ドルのファイトでシュガー・レイと戦えたかもしれなかった。あれはボブ・アラムの話だったよ。彼が俺のプロモーターだったからな。もちろん全盛期のシュガー・レイじゃなかったってことはハッキリさせておきたい。彼らは“生ける伝説”だった。マーヴィン・ハグラー、シュガー・レイ・レナード、ロベルト・デュラン、トミー・ハーンズ……俺たち、クリス・ユーバンクやマイケル・ワトソンたちは彼らの後を追うしかなかった。」


ロイ・ジョーンズ・ジュニア


IBF世界ミドル級王者(1993〜94年)


「この試合を思い出すと、真っ先に“全面戦争”という言葉が浮かぶよ。


岩とグレネードランチャーの戦いだ――その“岩”がグレネードに耐え抜き、逆に“グレネードランチャー”は岩を粉砕できなかったという構図だった。
本当に素晴らしい試合だった。どちらも勝つために全力を尽くしたハードファイトだった。


トミーはアプローチを間違えたと思うが、それも彼なりの賢さだったんだ。というのも、唯一のチャンスはハグラーを序盤で倒すことだとわかっていた。12ラウンドはもたないと理解していたから、早めに勝負をかけたんだ。結局それが実らなかっただけだ。」


「トミーにはシュガー・レイほどのフットワークがなかった。だからハグラー相手に12ラウンド逃げ切るのは無理だった。


それでもこれは両者がすべてを出し尽くした、史上最も壮絶な試合の一つだったよ。


この試合は絶対に忘れられない。なぜなら、それだけトップレベルのファイター二人による対決だったからだ。」


「第1ラウンドを見て、“ああ、ハグラーはハーンズのパンチに耐えられる”と誰もが気づいた。


そこが一番のポイントだった。もしハグラーがハーンズのパンチを受けきれるなら、ハーンズに勝ち目はない。


ハーンズは本気で打ち込んだ。あれほどのパワーで打って、たぶん自分の手を壊したんじゃないかと思う。それでもハグラーは平然としていた【笑】。あれで試合は決まったようなもんだった。」


「“史上最高の試合”とまでは言わないが、最もアクション満載の試合のひとつだったことは間違いない。」


「史上最高のミドル級ボクサーといえば、シュガー・レイ・ロビンソンだと思う。ウェルター級出身だけど、ミドル級でも活躍していた。
個人的には自分――ロイ・ジョーンズ・ジュニアも入れたいけど、自分の名前を挙げるのもなんだしな(笑)。」


「とにかく、あの試合は特別だった。俺も大好きな試合だったし、世界中のファンも楽しんだはずだ。


もし金を払って試合を観るなら、ああいう試合こそがその価値に見合う。1秒たりとも退屈することがない。


唯一がっかりするのは、トミー・ハーンズのファンだった場合だけだ。」


スティーブ・コリンズ


WBO世界ミドル級王者(1994〜95年)


「ハグラーはやるべきことを完璧にやった。まさに正しい戦い方をして勝ったんだ。


俺はちょうどその頃から合宿生活を送っていたけど、“合宿”と言っても同じジムにいるだけで、マーヴィンは『Pタウン』――ケープコッド沖の町――に本格的なキャンプに入っていた。当時ジムはマサチューセッツ州ブロックトンにあった。



だから、マーヴィンとはその時点ではまだ知り合いじゃなかったんだ。むしろレナード戦の頃になってから、ジムで一緒に過ごす時間が増えたね。
あれからもう40年も経つなんて信じられないよ。」


「マーヴィンの戦い方すべてを見れば分かるが、グッディ&パット・ペトロネリが立てた作戦は完璧だった。


マーヴィンの能力とフィジカルを考えたら、ああいう戦い方しかなかった。まさに狙い通りの結果だった。」

「そもそもあの試合がストップされることなんて絶対にありえなかった。なぜなら、グッディ・ペトロネリは史上最高のカットマンのひとりだからだ。

グッディは元海軍の衛生兵で、戦地で手術中に“切断された脚”を手渡されたことがあると話してくれた。


だからハグラーの額の小さなカットなんて、グッディにとっては何でもなかったんだ。


実際に俺の試合のカット処置もしてくれたけど、本当に凄腕だったよ。」



「ハグラーがカットされたのは額の鼻の上あたり。


でも試合は最初から最後までフルでやるつもりだった。なぜなら、俺たちは皆知っていたんだ――ハーンズに対しては、とにかく最初から攻めてプレッシャーをかけないとダメだって。


ハーンズは6フィート半ば(約186cm)で細身。パワーに欠ける。


一方のマーヴィンは小柄だけど横幅があってパワフル。だからすぐに距離を詰めて、殴り合いに引きずり込むしかなかった。それ以外に勝つ方法はなかった。」


「マーヴィンは撃ち合いも辞さない。自分が打たれても平気なことは分かっていたし、ハーンズは打たれ弱いことも分かっていた。
それが最大の違いだった。」


「間違いなく、歴史に残る試合のひとつだった。あの時代の最大の一戦だったし、ゴングが鳴った瞬間からアクション全開だった。


3ラウンドで繰り広げられたアクションは、12ラウンドの世界戦2回分にも匹敵するほどのドラマと展開が詰まっていた。


ハグラーがカットされ、ハーンズが止められるまでの約9分間に詰まったすべてが、それを証明している。だからこそ、今でも語り継がれてるんだ。


これほど多くの名ボクサーがその後も現れたのに、なぜ俺たちはこの試合を今でも語り、何度も観たくなるのか?


答えはシンプルだ。短い試合なのに、圧倒的に満足感がある。45分も付き合う必要がないんだ。」


「もし俺がマーヴィンの立場だったとしても、やることは同じだったろう。


とにかく出ていって、すぐに勝負を仕掛ける。


確かにハーンズの一発はハグラーよりも破壊力があったかもしれないが、ハグラーは連打でダメージを蓄積させるタイプだった。3発、4発と打ち込んで倒す。


だから一番いい戦術は、徹底的に襲いかかり、“ストリートファイト”のように仕掛けることだった。」


「ハグラーは打たれ強かった。もちろん痛みも感じていたと思うけど、あそこで“やめない”という決断をしたんだ。それが違いだった。


ハーンズが打っていたのは、アッパーとフックの中間のような“変則パンチ”。かなり効いていたはずだけど、それでもハグラーは止まらなかった。」


「リマッチなんてやる意味がないよ。


ハグラーが3ラウンドで完膚なきまでに叩きのめした。それで全て決まったんだ。


もう一度やっても、同じ結果になる。


ハーンズはこれ以上強く打てないし、ハグラーはもっと自信を持って挑むだろう。


逆にハーンズは、KOされた記憶で自信を失っているはずだ。」


「史上最高のミドル級? それはシュガー・レイ・ロビンソンだ。全ボクサーの中で最高だ。


だけどマーヴィン・ハグラーは、間違いなく歴代トップ5、いやトップ3に入るミドル級だ。」


バーナード・ホプキンス


IBF世界ミドル級(1995〜2005年)、WBC(2001〜05年)、WBA(2001〜05年)、The Ring(2002〜05年)、WBO(2004〜05年)


「あの試合は俺にとって“最高の試合”だったし、2025年の今でもなお、最初から最後までアクション満載の最高の3ラウンドだと思っている。


ボクシング史上でもトップ2〜3に入る試合で、俺の中では堂々のNo.1。


たった3ラウンドで、両者の運命を変えた。片方には大きな爪痕を残し、もう片方には伝説を刻んだ。」


「当時の状況とボクシング界の政治的事情を考えても、あの試合で“誰が真の王者か”は誰の目にも明らかになった。


あの一戦以降、トミー・ハーンズは完全に変わってしまった。


この試合は、ボクシング関係者だけじゃなく、一般のファンの心にも深く刻まれている。


この40年間、数多くの名勝負があったが、カジュアルなファンの記憶に残っている試合は少ない。だがこの一戦は、今も忘れられていない。」


「俺は、マーヴィン・ハグラーこそ“史上最高のミドル級”だと考えている。


なぜなら、彼はキャリアを通してミドル級に留まり、160ポンドのまま引退し、その階級でレガシーを築き上げたからだ。


“この階級でやり抜く”という覚悟と、それに伴う“証拠(レシート)”がしっかりと残っている。」


「俺にとって彼はアイドルだった。


俺が服役していた時、彼の試合記事を読んだり、ビデオで戦いぶりを観て学んだ。


彼は常に準備万端だった。“準備ができてから試合に挑む”のではなく、“常に準備できている”状態だった。


マーヴィン・ハグラーのような男に勝つには、その日“自分の方が上だった”と証明するしかない。


つまり、誰かが俺に勝つとすれば、それは“俺よりもその日強かったから”という理由しかない。」


「俺もそうだったが、リングに未完成な状態で上がることは一度もなかった。


ハグラーは“特別な才能がなくても、偉大になれる”ということを証明してくれた存在だ。


彼はシュガー・レイ・レナードのようなフットワークの持ち主ではなかったかもしれない。


だけど、圧倒的な規律があった。その姿勢こそが、俺の思考やトレーニング、行動、生活スタイルにまで影響を与えた。」


「ハグラーが酔っぱらってバーを出てきたとか、そんな話は一度も聞いたことがない。


試合の合間に体重を30ポンドも増やすような無茶もしていない。


彼には“常にベストを尽くす”という信念があった。心、決意、そして“常に偉大であろうとする意志”に満ちていた。」


「マーヴィン・ハグラーは、“シンプルにして偉大になる”ための教科書のような存在だ。」


アルツール・アブラハム


IBF世界ミドル級王者(2005〜09年)


「両者ともに伝説のファイターだ。どちらも素晴らしい、まさに殺し屋同士の激突だった。


ともに豊富な経験を持つ二人による対戦で、ミドル級の試合としては史上最高だったと今でも思う。」


「俺が覚えているのは、ハグラーのディフェンスと攻撃の切り替え。そして、ハーンズが倒れたシーンだ。


この試合は、すべてのボクサーにとっての教科書だと思っている。


攻撃と防御、そしてダメージの耐え方を学ぶことができる。」

「ハグラーこそが史上最高のミドル級だった――なぜなら、彼にはその資格がある。俺は彼が大好きなんだ。」


セルヒオ・マルティネス


WBC世界ミドル級王者(2010〜11年)、The Ring(2010〜14年)、WBO(2010年)、WBC(2012〜14年)


「あの試合のときのことはよく覚えている。家族と一緒に自宅で観戦していたんだ。


おじやいとこ、友達が集まって、まるでサッカーの大一番のような雰囲気だった。


うちでは、ボクシングのハイレベルな試合はお祝いのように観ていた。そして、あの試合はまさに忘れられない一戦だった。


家族全員が興奮していて、テレビの前は人だかりだったよ。あれは本当に特別な瞬間だった。」


「ミドル級の歴史の中で、あの試合が史上最高だったかどうかはわからない。


けれど、最もスペクタクルな試合だったことだけは間違いない。」


「今改めて分析してみても、あの試合には両者の技術的な完成度の高さが詰まっていた。


特に印象的だったのは、ハグラーの戦術変更だ。


誰もが彼の慎重な試合運びを予想していたが、実際にはまるで真逆だった。


トミー・ハーンズはいつも通り、派手で見応えあるファイトを見せてくれた。“早く終わらせる”のが彼の信条だったし、今回も例外ではなかった。」


「そして実際に試合は早期決着となったが、それはほとんどの人の予想を裏切る形で、ハグラーが主導権を握っての勝利だった。



圧倒的な展開で、信じられないようなペースで主導した。


ハーンズがケガを抱えていたという事情もあるのかもしれない。


仮に両手が万全だったら、展開は違ったかもしれない。


でもそれでもなお、ハグラーの戦術のほうが優れていた。明確な作戦と、確かな執行力があった。」

「ケガを抱えて試合に臨むのは、本当に辛いことだ。俺も何度か骨折を抱えたまま試合に出たことがあるが、


そういうときって、戦術やプランに集中するどころじゃなくなる。ただただケガを庇うことに意識が向いてしまう。


だからハーンズにとっても、あの状況は相当にきつかったはずだ。」


「俺はアルゼンチン人としてこう言うのは辛いけど……


たしかにマーヴィン・ハグラーのことは大ファンだ。でも、“史上最高のミドル級”は彼じゃない。


……それは俺だ。なーんてな、冗談だよ(笑)」


「真面目に言うなら、史上最高はカルロス・モンソンだと思っている。


疑いようもない。そしてそのすぐ後に、マーヴィン・ハグラーが続く。間違いない。」


ダレン・バーカー


IBF世界ミドル級王者(2013年)



「第1ラウンドは完全に“ぶっつけ本番の殴り合い”だった。


ハーンズが素早く攻勢に出て、“これはハグラーをKOしちゃうんじゃないか”と思わせるような展開だった。


でもハグラーがラウンドの中盤で流れを変えた。


俺はあのラウンドを採点するのは本当に難しいと思ってる。


ただ、最後の1分間を支配したハグラーに軍配を上げたい。


ミドル級の歴史に残るベストラウンドと呼んで差し支えない。素晴らしいラウンドだった。」


「第2ラウンド以降、そして試合の終わりに至るまで、俺の見解ではハーンズが本当にダメージを負っていたというよりは、完全に疲れ切っていたんだと思う。


当時の2人は間違いなく一流だった。


ハーンズは背が高く、ただし見た目ほどアスレチック体型ではなかった。


初回が終わる頃にはもうガス欠寸前に見えた。


2ラウンド目も動いていたが、足が止まりかけていた。


方向を変えて動こうとしたとき、完全に足がついてきていなかった。


被弾というよりも、疲労が限界に達していたと思う。


初回にとんでもない数のパンチを打ち合ったからな。」


「第2ラウンドはややスローに始まったけど、すぐにペースが戻った。


そしてハグラーがロープ際でハーンズを捕まえた。


この試合においては、“ハグラーのサイズ”が逆にアドバンテージになっていたと思う。


本来なら背が高い方が有利なはずだが、この試合では小柄なハグラーが内側に入り込んでロープに押し込むことに成功した。


ハーンズにスペースを与えず、ボクシングをさせなかった。」


「出血はそれぞれのケースで違うし、血が目に入っていなかったのかもしれない。

俺も観ながら“まだパンチを出してるし、意識もハッキリしてるな”と思っていた。

もし血が目に入っていたら、片目は完全に見えなくなるからな。」

「ハグラーは間違いなく“ミドル級のラシュモア山(=偉人の象徴)”に刻まれる存在だ。


多くの名選手たちは下の階級から上がってきた。


デュランはライト級スタート、ハーンズはジュニアウェルター級、レナードはウェルター級。


正直に言えば、俺は数字という“事実”で評価するタイプで、感情論では語らない。」


「よく“昔は15ラウンド戦ってた”という話を聞くけど、あれはスパーリングを3ラウンド多くする程度の話に過ぎない。


最近のGGGやカネロのような選手が、ハグラーに勝つ可能性だってあると思ってる。


“ハグラーが最強”と決めつけるのは早計だ。


現代のボクサーは進化している。ギャップを詰めるスピードも速く、カウンターやパリーも洗練されている。


過去を否定するわけじゃないが、現代のアスリートにもっと敬意を払うべきだ。


俺が現役だった頃も“今の時代はレベルが下がった”って言われてたけど、


15年経った今、当時の俺の試合(ジャーメイン・テイラー戦)を“これが本物のボクシングだ”って言う奴らがいる。」

「結局、これは世代ごとの評価なんだ。

だけど、ハグラーがトップ5に入るのは間違いない。


彼のキャリアと達成したことを見れば、文句なくその地位にふさわしいと思う。」


質問やコメントはAnson(elraincoat@live.co.uk)まで。また、Twitter(@AnsonWainwr1ght)でもフォロー可能である。

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