無敗のスーパーミドル級ファイター、マーク・ジェファーズとイヴァン・ズッコが、今夏ボルトンで空位のヨーロピアン・スーパーミドル級王座を懸けて対戦する可能性が高まっている。
このEBU王座は、元王者ケビン・ルレ・サジョが世界タイトル戦線に割って入るため、昨年12月に返上して以来、空位のままとなっている。
そして現在、「リング」誌の情報によると、戦績19勝0敗(6KO)のジェファーズと、戦績21勝0敗(18KO)のイタリアの強打者ズッコによる王座決定戦が交渉段階にあるという。
ジェファーズ(27歳)は、英国・コモンウェルス王者のカラム・シンプソンとの国内対決が噂されていたが、次戦となる可能性は低い。
シンプソンとそのプロモーターボクサー(Boxxer)は現在、彼の地元クラブであるバーンズリーFCの本拠地「オークウェル」での大規模な屋外興行を計画しており、ジェファーズは優先的な対戦候補として見なされていない。
その代わりに、チョーリー出身のジェファーズは、直近の2試合で無敗の相手を続けてストップしており、EBU王座挑戦の最有力候補となっている。
また、ズッコとの対戦は、ボルトンでの開催が有力視されており、ジェファーズにとってはホームアドバンテージを得られる可能性が高い。
そして、もしジェファーズとシンプソンがそれぞれ夏の試合で勝利すれば、9月には英国・コモンウェルス・ヨーロッパの3冠タイトルを懸けた無敗対決が実現する可能性が出てくる。
しかし、その前にズッコが立ちはだかる。2024年に3試合連続KO勝利を収め、勢いに乗るイタリア人サウスポーは、ジェファーズの計画を台無しにする自信を持っている。
さらにズッコは、英国人選手との対戦経験も持っている。2023年にはロンドンのジャーメイン・ブラウンを10回判定で破り、英国勢に対して1勝0敗の戦績を誇る。
しかしジェファーズも、同じくブラウンに10ヵ月後に判定勝ちを収めており、この対戦は互いに譲れない一戦となることが予想される。